エイプリルフールは今日じゃねえぞという話
10/18。絶対に忘れられない一日になるだろう。
サザエさん実写ドラマでの二十年後のイクラちゃん役がなんと稲葉友さんで、「仮面ライダードライブ」でも「HiGH&LOW」でも好きなキャラを演じてた方なだけあって楽しみがまた増えた、と喜んでいた矢先に、22:00。この一文が私の心をざわつかせた。
一瞬、何が起きたのかわからなかった。たちの悪い嘘だ、エイプリルフールは今日じゃねえぞ。明日起きたら何もかもなかったことになっている。これは夢なんだ。そんな気持ちが波のように押し寄せてきた。
私が少し前からハロプロを追い始めたことは以前の記事で書いた(まさか2019年になってハロプロにハマるとは思わなかった - 新緑ノスタルジア)のだが、その矢先にまさかこんなことになるなんて。ド新規だろうがなんだろうが辛いものは辛いのだ。
それでもなんとか読み進めていくと、信じられない文字にぶち当たった。
「船木は2020年3月をもってハロー!プロジェクト、アンジュルムを卒業、以降芸能活動を休止いたします。」
?????????ふなちゃんが?????????????????
一気に、今まで渦巻いていた疑いは怒りへと形を変えた。冗談じゃない。いつかハロプロのリーダーとしてみんなを背負い、牽引していく彼女の姿を一目見たかったのに。あの大阪のチャキチャキしたノリも、パワフルな歌も、一分一秒でも長く、もっと見たかった。
何しろ現場で、生の空気を感じたかった。
それなのに。その夢を、願いを壊されたような気持ちになった。オタクはいつでも、我儘だ。
だけど今日だけは、その我儘を許してほしかった。
そして程なくして、メンバーたちそれぞれの言葉でブログが投稿された。
ふなちゃんは、ダンスを中心に自分の力を試したいらしい。
そして、芸能活動を休止してからは自分自身を見つめる機会にしたい、というようなことが書いてあった。
いつかのラジオで、ダンスをさらに上達させたいというようなことを口に出していたことを思い出した。その時は、「今でもダンスが上手いのにさらに上を目指しているんだ!すごい!」と手放しで称賛できた。
本当なら、その時と同じように、巣立っていく彼女を心から称え、応援したかった。なのに、それができなかった。ブログを読み進めれば進めるほど、怒りは悲しみになり、悲しみは涙になった。
カントリー・ガールズの2017年以降の采配については、私自身は後から入ったオタクだが知ってはいた。そして、納得いかないと感じている人が多いことも。
私も、こんなに素敵な子たちがどうしてそんな目に合わないといけないんだ、何十も考えられるプランの中で、本当にこれが最善なのか?と考えてしまっていた。
山木嬢、おぜちゃん、ちいちゃんのブログの言葉も読んだ。読んだけど、一気食いした後に咽せるような感覚になった。頭の中に入れようとしてもまったく呑み込めないのだ。
特に山木嬢の「芸能界に入りたかったわけでもアイドルになりたかったわけでもなく、ハロプロに入りたかった」という言葉が鉛のように重く沈んでいった。そして、心にしがみついて離れなかった。
そんなに強い気持ちを持って夢を掴んだ女の子たちが、こんな形で夢の終着点に辿り着いてしまうなんて。いったい誰が望んだんですか?
そしてちいちゃんはモーニング娘。として活動を続けるとのこと。だけど、その中に全く今の影も形もないカントリー・ガールズが生まれることを考えると恐怖すら感じた。
みんながちゃんと自分で考えた上の決断だし、簡単に決めたことじゃないのも、わかっているつもりなのに。なのに。
これからどうするのが正解なんだろう。何もわからない。心だけが宙ぶらりんになってしまったようだ。今のハロの中で一番好きなのがふなちゃんだから、これから現場に行くとなっても誰を見ればいいのかわからない。事務所や運営は何を考えていたのかがわからない。このやり場のない気持ちをどう処理すればいいかがわからない。普段考えられるようなことさえ考えられないほどに、エネルギーを消費していた。
「そうですか。」と全て受け入れて納得することもできないが、事務所に討ち入りしかねない勢いで怒りを燃やすほどのパワーも、もう残っていなかったのだった。
今日ほど別界隈の推しの「女の子にはいつだって、しあわせな笑顔でいて欲しい。」って言葉が重く、深く響いた日もない。後にも先にも今日だけであってほしいものだ。
最後にカントリー・ガールズの最新のMVと、好きなわちゃわちゃ光景を貼って締めようと思います。おやすみなさい。
カントリー・ガールズ『One Summer Night ~真夏の決心~』(Country Girls [One Summer Night -midsummer decision-]) (MV)
追記。
せめてふなちゃんの卒コンだけは何がなんでも行こうと思いました。こんな形で受験のモチベ上げとうなかった