新緑ノスタルジア

生きていくのがVERY楽しい

マイお題「BOYS AND MENアルバム『BOYMEN the Universe』レビュー」を作成しました。 #ボイメン新譜レビュー

表題通りです。

お題「BOYS AND MENアルバム「BOYMEN the Universe」レビュー」 - はてなブログ

 

・1曲~全曲まで、アルバムについての感想・レビュー記事であればどなたでも自由にお題を使っていただいて構いません。お題の使用の際も特に報告はいりません。

・お題を使うと、同じお題を使って書かれた記事一覧のページから色々な人の感想をまとめて見ることができます。

・noteなどはてなブログ以外のツールから投稿される方は、お題を使う代わりにTwitterでシェアする際「#ボイメン新譜レビュー」のタグをつけていただければ助かります。はてなブログで投稿される方も、よければシェアの際に使っていただけたらと思います。

 

お題の使い方

  1. お題を使った記事一覧のページ(この記事の上の方に貼ってあるリンクです)の「このお題で記事を書く」から記事を普段通り書く
  2. お題を使った記事一覧のページへのリンクを自分の記事に貼りつける

 

ゆるっと募集してますのでお気軽に参加していただければ幸いです。よろしくお願いします!

 

2020年総括

今年から晴れて大学生になったんですがその実感もほとんどないままに一年が終わってしまいますね……でもまあぼんやりしたり自分の趣味に没頭したりできるだけの精神的な余裕があったことは幸運だったかもしれません。

コロナ下で情報の取捨選択が得意になって優柔不断がちょっとマシになったかな~~とは思います。

クソッタレ2020、頼んだぜ2021って感じでやっていきましょう。はやく推しに会いたいよ。

 

ボイメンごと

有償無償問わずめちゃくちゃ配信してくれたのはありがたかったんですけど配信ってどうしても途中でトイレ行きたくなったり眠くなったり他の事考えたりして集中が途切れますね……リリイベぐらいの尺だと割と見れるんですけど長丁場になるとキツい。あと雑談系の映像付き配信がどうしてもしんどいので(音だけでいいじゃんってなるので)それ系全部見てません。すまんな。

でも本田君の24時間配信はめちゃくちゃ面白かった!!オタクはクッソ試されたけれども!!(推しの出番がド深夜もド深夜で本田君も小林さんも深夜スイッチ入ってるし私も深夜テンションだからもう何されても面白くて仕方なかった)

そういう意味で映画館やライブハウスって「強制的に心を『集中モード』に切り替える」って意義があったんだと気付きました。

あと後輩たちへの解像度も少し上がりましたね。けんぱが可愛いし頼我くんも応援したい。

今年は推し活の時間をほぼ楽曲・パフォーマンス深読みに充ててました。

lettucekunchansan.hatenablog.com

lettucekunchansan.hatenablog.com

lettucekunchansan.hatenablog.com

それから地味にこういう企画↓もやってました。年度末には事務所全域を対象にした楽曲大賞もやる予定なのでよしなに。

f-award.hatenablog.com

lettucekunchansan.hatenablog.com

 

ハロプロごと

自分ってハロプロ箱推しというよりアンジュルム大贔屓(おおひいき)のほぼ単推しのオタクなんじゃないか?と思った一年でした。

むろの卒業が単独卒コンではなくひなフェス、しかも無観客で、「あんなに一生懸命に頑張ってきたハロメンにそんな仕打ちをしなくたっていいじゃないか!」と憤っていたのが遠い昔のようです。ロングスカート部分が着脱式で、一緒にガンガン踊れるスタイルだったドレスが実にむろらしくって淋しいはずなのになんだか笑顔になってしまいました。

それからも全くライブができない時期があったりと紆余曲折ありましたが、最推しの船木結ちゃんの卒業を無事に見届けることができて良かったです。卒業が延びたことで本来生まれるはずのなかったイベントが多くてオタクって「嬉しい誤算」に弱いよな~と改めて思いました。

特に鈴蘭との「やってんな」合戦は確実にふなちゃんの大きな置き土産でしょうし、ソロフェスに出ることも、新メンバーと絡むことも本来ならありませんでした。

卒コンの鈴蘭からの言葉で大爆笑してたナイトルーティン動画が泣き動画に変わってしまいましたね……


アンジュルム伊勢鈴蘭のナイトルーティン★Layla Night Routine

ちなみに今年の楽曲大賞はこんな感じでした。

lettucekunchansan.hatenablog.com

 

テニスの王子様にハマった話

今年一番想定外だった話しますね?このタイミングでテニプリハマるなんて思ってませんでした。

元はと言えばたまたま流れてきた全国立海の配信を見たのがきっかけなんですよね。これのおかげで敬遠してた2.5次元に対しても身構えずフラットに見られるようになった。

lettucekunchansan.hatenablog.com

その後一気に原作も読んで、こんなハマると思ってませんでした。それでもファンブックにアニメにゲームにまだまだ掘る鉱脈があるのが長寿コンテンツたるこのジャンルの恐ろしいところですね。来年は氷帝vs立海の配信に新作アニメ映画の公開が既に決まってますし、アニメ20周年ってことでまだまだ面白い企画が待ってるんだろうなと思ってます。テニミュ4thも控えてますしね……(新テニミュはこれっきりだけじゃなくて今後もやるのかな?)

このコンテンツ、「ネット炎上(本当にコートでネットが燃えている)」然り「デカ過ぎんだろ……」然り中高生の人間離れした有様が注目されがちですけど、彼らの内面はどこまでもテニスに真摯に向き合ってて、友情や他の趣味や勉強も悩みながら楽しんでるごくごく普通の中高生たちなんですよね。そこらへんはすごく許斐先生が一人一人のキャラに真摯に向き合ってる(まるで生きている人間のように!)んだな~と思ってます。

あとはリアルな身内に不二周助さんのオタクがいるのが発覚して余計にズブズブハマっていきましたね……。孤独にハマるのにも限界がある。

芥川慈郎さん、私(わたくし)にもシオマネキ見せてください。

 

創作活動

テニスで久々に新しい二次元ジャンルにハマったのと同時に足を洗ったと思っていた腐女子に戻ってしまいました……創作アカウントまで作ってせこせこヘッポコ絵とSSを製造してます。ここまで熱心に二次創作やってるの多分中学以来。萌えのパワーって怖いですね(うわあ!いきなり正気に戻るな!)

来年は本出してみたいな~と思いつつ、既に今一つ考えてる企画があるので楽しみにしておいてください。

あとニコマス製作もゆるっと復活してました。

www.nicovideo.jp

↑を2019年2月に投稿して1年半ぶりぐらいにMAD作りましたね。

www.nicovideo.jp

個人作1本と

www.nicovideo.jp

こちらのメドレーに参加させていただきました。

 

 

その他ジャンル

ニジガクおもしれ~~~~!!!!!!ウルトラマンZ楽C~~~~~~!!!!!!!!!!!キラメイジャーあったけぇ~~~~~~~!!!!!!!!!!!!ワートリ再燃!!!!!!!!!!!!!!!MIU404、ありがとう!!!!!!!!!!!!!!

みたいな感じでした。お笑い界隈に底無し沼の気配を感じており、本能的に避けようとしています

 

聴いてよかった音楽

曲単位、アルバム単位に分けてざっと箇条書きで。

・ドント・ストップ・ザ・ダンス /フィロソフィーのダンス

・清濁あわせていただくにゃー /わーすた

・週刊少年少女アイドル /虹のコンキスタドール

・まろまろ浄土 /巫まろ

・Not Found /Sexy Zone

・Sorrow /松尾太陽

・リテラチュア /上田麗奈

・A Perfect Day for Earl Grey/アールグレイ日和 /カジヒデキ

・BL /女王蜂

・感電 /米津玄師

・Let's go C! /芥川慈郎(CV.うえだゆうじ)

・無敵級*ビリーバー /中須かすみ(CV.相良茉優)

 

JUGEM /嘘とカメレオン

・HELP EVER HURT NEVER /藤井風

・キテレツメンタルワールド /東京ゲゲゲイ

何のオタク??????

 

おわりに

ま~~~~~文章としてまとめるのはこんなところにしておきましょう。色んな分野に手を出してますが企画屋さんしてる時が一番楽しいです。来年も何か面白いことができたらいいなと思います。というかそのために今動いてます。

docs.google.com

ハロプロを通して他ジャンルを知る」をテーマとしたコラム・論文の企画を今動かしてるのでよければ!!!!!↑が要綱です!!!!!!!

 

2020年も「新緑ノスタルジア」及びレタス/キャベツを愛してくださりありがとうございました。2021年も愛し合いましょう。

ハロプロ楽曲大賞'20に投票してきました

これで投票してきます。去年の投票はこちら↓から

lettucekunchansan.hatenablog.com

 

とりあえず投票コメントをそのまま載せていきます。投票前にYouTube部門のノミネートリストを見返したんですが腰抜かすレベルで多くてコロナ下でも少しでも楽しんでもらえたらと動いてくれたハロメンや事務所には頭が上がりません。

 

楽曲部門

5位 Borderline

Borderline

Borderline

  • Juice=Juice
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes


JJの圧倒的歌唱力でどんな曲でもねじ伏せていくスタイルを表すならこれだな~~と。詞や曲そのものに新鮮なギミックはないけど聞くと上がる。歌詞がTokyoグライダーの系譜っぽい気がする。


4位 コンプレックスにサヨウナラ!

コンプレックスにサヨウナラ!

コンプレックスにサヨウナラ!

  • ミニーズ。?
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes


やっとミニーズ。?に投票できる!!人選が俺得(死語)過ぎるのも相まって大好きな曲。ふなちゃん卒業までにもう一回見たかった……


3位 ずっとずっと

ずっとずっと

ずっとずっと

  • カントリー・ガールズ
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes


カントリー・ガールズの最初で最後のつんく曲。でも本当はもっとたくさんのつんく曲を聞きたかった。幸せな恋愛の途中ってテーマもグループにぴったり。振付がふなちゃん製作と聞いて彼女の未来までも幻視してしまいました。


2位 ミラー・ミラー

ミラー・ミラー

ミラー・ミラー

  • provided courtesy of iTunes


強気な女性の弱いところ、みたいなのはここ1~2年ぐらいハロ曲のテーマとして強くあると思うけど、その二面性両方に対して「全部全部わたしだよ」って言えちゃう雨子さんの歌詞力(かしぢから)に圧倒された。踊ってるアンジュルムが好きだからゴリゴリのダンスナンバーが来たのも嬉しい。


1位 限りあるMoment

限りあるMoment

限りあるMoment

  • provided courtesy of iTunes


初めて聞いた瞬間から、ようやく時代がアンジュルムに追いついた!と感じた。「私を作るのは私」の頃の焦燥感、不安感はもうどこにもない。「自分のため生きる それで誰かにも勇気届けられるなら死ぬ気で生きたい」ここにすべてが凝縮されてる。

 

MV部門


3位 ビタミンME


BEYOOOOONDS『ビタミンME』
このMVが出たころ、緊急事態宣言が出て大学に登校できなくなったりして心も失意のどん底に沈んでいたんですが、本当にこの曲があってよかったなと思います。こういう表現は陳腐なのであんまり使いたくないんですが今回ばっかりは本当に彼女たちに救われた。早くみんなで「みいみ!」って言いたいね。


2位 限りあるMoment


アンジュルム『限りあるMoment』(ANGERME [A Limited Moment])(Promotion Edit)


フィジカルで勝負しに来たMVで、歌詞のメッセージ性をそのまま映像として出された感じ。本当ならぴあアリーナで火柱とともに歌ってたのかな……と叶わなかった未来に思いを馳せてしまいます


1位 ミラー・ミラー


アンジュルム『ミラー・ミラー』(ANGERME [Mirror, Mirror])(Promotion Edit)


限モーがフィジカル勝負ならこっちはテクニック勝負。ミラーということで鏡写しや万華鏡っぽいコラージュを多用して何回見ても飽きないMVで、しかも衣装もカラフルでお洒落で私好み。非の打ち所がないMVだった。

 

YouTube部門


5位 「井上玲音がJuice=Juiceの歌を・・・」#05


「井上玲音がJuice=Juiceの歌を・・・」#05


高木紗友希さんが歌うまいことなんてもう「地球は丸い」ぐらい当たり前の認識なんですけど、それでも普段聞いてる歌のアレンジ違いで再確認させられた感じ。れいれいのボイパとの相性も良くてこのシリーズの中で一番ループ再生しました。


4位 「あざとくて何が悪いの?」YouTube限定あざとカラオケ~アンジュルム 上國料萌衣/LOVE涙色/松浦亜弥


「あざとくて何が悪いの?」YouTube限定あざとカラオケ~アンジュルム 上國料萌衣/LOVE涙色/松浦亜弥~
かみこフィーバーを止めるな!!火を絶やすな!!の意味で投票。


3位 カントリー・ガールズニュース


カントリー・ガールズニュース


カントリー・ガールズ、いちオタクの目からしたら決して100%満足したうえでの終わり方には見えなくて、「かわいそうなんかじゃない!」って自信を持って言えないことがつらかったけれど、最後まで笑顔にさせてくれて本当にずるいよ、と思いながら見てました


2位 アンジュルム《MV鑑賞会》限りあるMoment/ミラー・ミラー


アンジュルム《MV鑑賞会》限りあるMoment/ミラー・ミラー


MVを見るアンジュルムのリアクションが大好きだ!!キューティーむすぶたんモードを軽くいなす桃奈が見られただけで丸儲けみたいなところはある。


1位 アンジュルム伊勢鈴蘭のナイトルーティン★Layla Night Routine


アンジュルム伊勢鈴蘭のナイトルーティン★Layla Night Routine


「れらぴ系女子」「伊勢鈴蘭=あざとい」を不動の物にしたこの動画、船木推しとしては「船木結の置き土産」としても注目してしまう。もしコロナ下でなければこの動画も生まれず「ふなれら」も爆発しなかったことを考えると本当に世の中タイミングだな……と思わされます
卒コンの鈴蘭の言葉の影響で爆笑しながら見てたこの動画が一気に泣き動画になりました。

 

推しメン部門

船木結

ずっとずっと大好きです。カントリー、アンジュルムの枠を超えてハロプロ全体に誰より奉仕してきた人だと思うから、メンバーの皆も言ってたけどこれからは自分自身のやりたいことを最優先して、誰よりも幸せに生きてください。

 

推しは卒業していったけれどアンジュルムという箱自体に去年以上に愛着が湧いたし、新メンバーからも目が離せないのでハロオタ・アンジュルム推しはやめません!!

わたしきっと共犯者

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※このエントリは、よこさん主催の企画「25Doors 〜25人のボイメン沼落ち語り〜 Advent Calendar 2020」に寄稿させていただくものです。他の皆様のエントリもとても面白いのでぜひ!

adventar.org

 

 

アイマスPの私

私はボイメンにハマるまで、テレビっ子として薄らぼんやりとしたアイドルの知識があるだけで、本籍はもっぱら「アイマスP」だった。去年のシブヤノオトでのLiPPSの共演を覚えている方も多いのではないだろうか。*1

2015年頃にアイマスを知り、2016年ごろからはちょっとかじってた程度の他所の界隈にも見向きもせずにほぼアイマス一本でオタクをしてきたのだ。

アイマスの何がそんなに私を熱くさせたのか。理由はいろいろあるが2つに絞ると、一つは「たくさんの個性的なキャラクターたちが、互いを否定することなくひとりひとりオリジナルで輝いている」こと、もう一つは「テキスト・イラスト・楽曲などから考える隙間がある」ことだった。

私にとって(というかおそらく大多数のアイマスPにとって)アイマスというコンテンツに向き合う」というのはある種の大がかりなごっこ遊びである。プレイヤーである私たちが「アイドルのプロデューサー」になりきって、非・実在のアイドルに対して「どうしたら彼女・彼の魅力を最大限アピールできるのか?どうしたら願いをかなえてあげられるのか?」を真剣に考えるのだ。公式のテキスト・イラスト・楽曲などからアイデアを見出し、そこに着想を得た妄想と公式をドッキングさせて脳内で「マイ事務所」「マイアイドル」をクリエイトする。(少なくとも私は)そういう風に楽しんできた。

 

急転直下

そんな遊びに耽って2年が経とうとしていたある日、担当アイドル*2のファンは、ライブはどんな感じなのか?といつものように考えていくうちに、「こりゃ手詰まりだな」と思った。そして一つの仮説が脳裏をよぎる。

「私の中に『現実のアイドル』に関する引き出しが乏しいせいではないか?」と。

その日はたまたま大型のショッピングモールまで出かけていて、入り口にちらりと目をやると「BOYS AND MEN」「リリースイベント」の文字が見えた。*3ここにもアイドルって来るんだなあ。ドサ回り(大変失礼致しました)かあ。程度で通り過ぎるはずだった。それなのにその日は違った。

これだ!これを見れば、現実のアイドルを把握すれば、何か風穴が開くかも……。直感でそう思った。しかし同行者の時間の都合で見ることはかなわなかった。

ただ直感に従ったときの人間の行動力とは恐ろしいもので、家路につく途中には「BOYS AND MEN」で検索し、公式サイトとブログまでたどり着いていたのだ。

そこでプロフィールやブログの文章を一通り読み、「おや?」と思った人がいた。

小林豊さんと、本田剛文さんである。

小林さんは「元パティシエ」「料理が得意で食べるのも大好き」「可愛いものが大好き」という情報を見て、アイマスPの人格が「こんなん一人Café Parade*4やんけ!!!!!!!!」と叫んだのだ。そして本田さんへのインプレッションは、「言葉・文章の使い方が好きで親近感も湧くな~」といった感じである。オタクは同胞の匂いをすぐに嗅ぎ取れるのだ。

そして色々な過去のデータを読んだり動画を見たりした。へ~アイドルじゃないんっすね~元々お芝居やるために集まったんすね~とかの知識がだんだんついてきた。

個人的に初期に見たやつで一番印象的かつ、これからハマる人にも見せたいと思ったのはこれである。

www.youtube.com

「映画ボイメン」こと「BOYS AND MEN One For All, All For One」も観た。個人的に、この段階でアイマスとも重なるポイントがあるなと思えた。

「夢」に対して「自分」が主体で追いかけていき、その姿をもって「夢は叶う、と思っていいんだ」と感じさせてくれる。こちらに「夢は叶うんだ」と言葉で語り掛けなくても伝わってくるものがある。

雄弁は銀、沈黙は金とはよく言ったものである。

そしてその時ちょうどCSで放送されていた「ボイボイ無限大」を見て、この人たちどんな無茶でもやるんだな!?真冬のマグロ漁船乗れ言われても雪山登山しろ言われてもやりかねないぞ!?*5と別の意味でアイマスとの親和性を確かめたりもした。

 

いざ現場

そして新規ハイの勢いのまま数カ月が経ち、関西で「炎・天下奪取」のリリイベが実施されることとなった。数カ月越しの初対面である。

それまで実在する人物を好きになるという経験は声優の松岡禎丞さんしかなく、彼が出演するイベントはそう多くないうえにほぼ東京でしかやらないので(当時遠征するお金がなかった地方民・在宅)「会える人」という認識は皆無だった。なので右も左もわからないままライブ当日を迎えてしまった。

握手券を買うべきか否か?挙動不審になって何も話せないまま終わるのでは?そもそも私のような新規の人間が軽率に来ても許されるのか?わからないことがわからないレベルで疑問が次々膨れ上がった。

当日は母親もついてきてくれたが、母親もこうした趣味には疎く心細さを抱えたまま開始時刻に。瞬間、

え!?!?!?!?推しが実在してる!?!?!?!?!!?!?!?初音ミクさんみたいな3Dホログラム的なアレじゃないよな!?!?!!?!??!!?!?!?!?!?

に脳が支配されてしまった。小林さんは時に不敵な笑みを浮かべ、時にブリブリのジャンプをし、時にMCで笑いを取り……そのすべてが現在進行形で行われていることに宇宙猫のようになったままあっという間にライブが終わってしまったのだ。

握手会は正直列に並んでいるときから頭が真っ白で、何を言うべきか思い出せ!思い出せ!やばい!まずい!誰か助けてくれ!に感情が占拠されて何を言ったのか覚えていない。だけど小林さんは頷いて、「ありがとう~」と言ってくれた記憶だけがかすかにある。なんせ推しに体温がある!?!?!でさらに動揺していたのだ……。

だけど終わってしまえば、なんだか楽しかったなという気持ちだけがそこに残っていた。この人たちを応援するのが楽しいっていう今の気持ちは本物だよな。と思えた。

その頃には、アイマスの考察がどうとか調査がどうとかそうした気持ち抜きでボイメンを応援したいと思えた。

 

そして共犯者へ

もうひとつ書いておきたい現場がある。ナゴヤドーム公演のことである。

(蛇足だが、この頃に「小林単推し体制」に切り替わった。それは本田くんへの感情が薄れたとかではなく、感情のベクトルの向け方が自分の中の「推し」スタンスと違うな?と思ったからである)

先ほども書いたが、「夢」に対して「自分」が主体で追いかけていき、その姿をもって「夢は叶う、と思っていいんだ」と感じさせてくれる瞬間に立ち会えたことにとても感動した。何百回何千回「夢は叶う」と言葉にするより、たった一度の証明が高らかに語ってくれた。

ほんの調査のつもりで知ったBOYS AND MENという存在が、自分の中で後戻りできないほどに無限に膨れ上がっていた。私は、既にいわばボイメンの「共犯者」だった。

アイマスというコンテンツに向き合うに当たっても、「プロデューサー(プレイヤー)」とコンテンツの関係をこうして形容したことがある。実在するなにかしらを応援するのも、少し形は違えど、そう呼べるのではないだろうか。

最後がどんなふうになるかは誰にもわからない。だけど、こうなればとことん最後まで付き合うだけである。

*1:もちろんその時の私は大歓喜である。再びデレマスからシブヤノオトに出演した際も「今回のボイメン枠誰?」などと覚えてくれているオタクが結構な数存在していたのも嬉しかった

*2:アイマスにおいて「プロデューサー」としてプロデュースしたい!と思うアイドルのこと、「推し」とは微妙に違うニュアンスで使うオタクも多い

*3:後で調べたら「進化理論」の時だった

*4:アイドルマスターSideM」に登場する、元カフェオーナー、元シェフ、元パティシエ、元ウエイター(ケーキ大好き)、元メイド(可愛いもの大好き)が集まるユニットのこと

*5:アイドルマスターミリオンライブ!」ゲーム内のイベントで、年末特番の企画としてマグロ漁船に乗ったり雪山登山をしたりするシーンのカードが登場した

大久保薫さんのアレンジが好きだ!つんく♂×大久保薫楽曲個人的3選

場末のアイドルオタクが書いてるこのブログを読んでいる人なら大方音楽を聴くとき作詞・作曲者を意識して聴いていることが多いと思うんですが、「編曲者」まで意識している人はどれぐらいいるのでしょうか?

もっと編曲にも注目してもらいたい!というわけで、今回は私が特に好きなアレンジャー・大久保薫さん編曲のハロプロ楽曲に絞って厳選した3曲について書きたいと思います。

大久保薫さんアレンジの特徴

ざっくり言うと「EDM路線強め」「ピアノ、ストリングスが華麗」辺りかなと思います。あと近年はサビがどこかわかりづらい曲をアレンジしがちな印象。

代表的なハロプロ提供曲は「One・Two・Three」「Help me!!」「わがまま 気のまま 愛のジョーク」「What is Love?」「TIKI BUN」など今に続くEDM路線確立に大きく貢献した楽曲のオンパレード。つんく♂さん勇退後も「夢幻クライマックス」「赤いイヤホン」などのアレンジを手掛けています。

ハロプロ以外だと小倉唯Honey♥Come!!」竹達彩奈「OH MY シュガーフィーリング!!」などの可愛い路線が好き。*1

 

Fantasyが始まる

 さゆメイン。「One・Two・Three」以降の本格EDM路線より前の曲ですがどことなくボカロ曲っぽさも感じる電子音ゴリゴリの一曲です。

さゆの尖った声質が物凄く生きてるのもそうなんですけど、れいなのBメロやラスト愛ちゃんのフェイクなどこのメンバーがいるからこそ完成した曲なのではないかと思ってます。「ガラスの靴」「かぼちゃの馬車」など童話「シンデレラ」のモチーフが束縛の象徴として登場し、それを「自由で何が悪いというの?」と一蹴する歌詞で、まさしくFantasyな曲。

ちなみに、つんく♂さんのライナーノーツ*2

にはこう記載されています。

曲自体はとてもセクシーな曲で、
リズムや音色からもセクシーをアピールしてみました。

展開はシリアスですがイントロの電子音には「何が始まるんだ……!?」というわくわく感があり、それを繋いでうねうねする低音とピコピコ音が続く。サビや間奏では要所要所にクラップ音が入るのも楽しい。蓮っ葉な歌詞も合わさってシリアスなのに楽しいという不思議な感覚になります。

Fantasyが始まる

Fantasyが始まる

  • provided courtesy of iTunes

 

 

イジワルしないで 抱きしめてよ

かなともの耳に残る「私はローズクオーツ」のワンフレーズと、最近星部ショウさんがご自身のYouTube動画で激推ししているのでもおなじみのこの曲。*3

この曲はピアノのメロディが本当に良い!!大久保さん編曲の時のピアノが本当に好きです。イントロは勿論Aメロが無限に聴ける。ずっとベンベベ鳴ってる低音とキラキラのピアノのシナジーを感じる。

そしてサビ手前の「お願い」で一瞬静まり返ってボーカルを聞かせるのも、そこからブラスがワッと入ってきて一気に盛り上がりその勢いを殺さないまま間奏に入るのも最高。Cメロが終わってラスサビから半音上がるのも最後まで飽きない展開。


Juice=Juice 『イジワルしないで 抱きしめてよ』[Don't be spiteful, but embrace me](MV)

 

KOKORO&KARADA

大久保さん編曲はピアノだけじゃなくてストリングスもいいんだよということを声を大にして言いたい。*4そしてそういう楽器サウンドと電子音のバランスが良いということも。まずイントロを聞いてほしい。

展開についていうとこの曲はBメロ~サビ入るところまでの流れが最高。ソロパートがメインのBメロの掛け合いで盛り上がったところにサビが来るか!?と思ったら綺麗なピアノが入る。サビじゃない。そしてピアノに聞きほれていたところにガツーンと「君が好きさ」が入ってくる。

バックトラックとしてピアノがその中心にありますが、特徴としてはサビでドラムのリズムを無くしてしまうというJPOPとしては無謀なアレンジに仕上げてもらいました。

サビから行くで!って思わせておいて最後まで絶対にそうさせない。

なので、曲としては間奏の部分がきっと一番ライブで盛り上がる場所になるだろう部分です。

僕も大久保氏もサビで突き抜けたいけど我慢するというフラストレーションを目一杯溜めてるので、その分間奏で思いっきりはじけられるフレーズにしてもらいました。

間奏はメンバーをほったらかしにしてでも、ファンのみなさんで一体になって弾けてやってください。

つんく♂さんのライナーノーツ*5

にはこう書かれています。

実は最初聞いたときこの展開にあんまりピンとこなかったんですよね。普通にサビに行けばいいじゃんと思ってた。だけど聞けば聞くほどこのピアノがない状態が考えられなくなって、普段アンジュオタのくせに今年の楽曲大賞これ以外ありえないな~~~ガハハ!!!!とか言うようになってました。やがてその意味に気づく遅効性ミュージック……*6


モーニング娘。'20『KOKORO&KARADA』(Morning Musume。’20 [Minds & Bodies])(Promotion Edit)

 

 結論

この記事を書くにあたって改めて色々曲を聴いて他のアレンジャーさんが担当した曲とも聞き比べたりしたんですが、やっぱり編曲で大きく曲調が変わっていくんだなと実感しました。

番外編で次点の曲たち。

スマイレージ名義だとつんく♂×大久保薫曲多いんですけどアンジュルムに改名後はまだないのでいつか来てほしいです。

*1:この辺の可愛い路線はスマイレージ「プリーズ ミニスカ ポストウーマン!」辺りの匂いがする

*2:

https://ameblo.jp/tsunku-blog/entry-10723599481.html 

*3:私も「お願い」のあの音の上がり方大好きです

*4:この曲のストリングスは生だそうです

*5:

https://ameblo.jp/tsunku-blog/entry-12532094158.html 

*6:漫画「ワールドトリガー」の「やがてその意味に気づく物語」「遅効性SF」のキャッチコピーが好きすぎてパクってしまいました……

【覚書】ボイメンのオンライン特典会に参加しました(追記あり)【SHOWROOM Meet】

取り急ぎですが!たった今終わった!(マジでたった今です、爆速で書いてます)ボイメンことBOYS AND MENのオンラインお話会に参加した記録を書き残しておこうと思います!

真面目な話すると少しでも後々の部や明日以降に参加する人、今後SHOWROOM Meetを使用した特典会に参加する予定のある他界隈の人のためになればな~と思って筆を執った次第です。体験した流れと感想を書いておきます。

 

開始時間までにやっておくこと

大方この辺のサイトに書いてあるんですが↓

使い方 | SHOWROOM Meet

イベント概要・受付スケジュール | UNIVERSAL MUSIC STORE

 

SHOWROOM MeetのアプリからSHOWROOMのアカウントにログイン

②トップ画面右上にあるアバターのアイコンから「マイページ」を開き、「チケット引き換え」へ

③「UNIVERSAL MUSIC」をタップ(ボイメン以外にもPENTAGONさんの特典会もこちらからのようです)

ユニバーサルミュージックから送られてきたシリアルコードを入力(機種やOSの問題かもしれませんが、私の場合コピペ非対応だったので手打ちで入力することになります。ミスがないように気を付けましょう)

⑤申し込み受付時間になったら、特典を購入したメンバー、特典券を出す枚数(界隈によってまとめ出しの可否はマチマチだと思います。今回のボイメンのイベントの場合は必ずすべてまとめ出ししてください)を選んで本人確認画面へ

⑥本人確認画面。

自分の顔」と「身分証明書」が1画面に同時に映るように写真を撮る必要があります。撮影する時は画面上にガイドの枠が出ているのでそれに合わせて撮ると確実。

身分証一枚につき表・裏または表・住所記載面で2回撮影しないといけない(おそらく原本か確認するため)ので、そこも気を付けてください。(表に住所が記載されているものでも2回撮る必要があります)

⑦本人確認には大方2~3分ぐらいかかります。(受付時間ギリギリだと間に合わない可能性もあるので、余裕をもって行動してください)問題なければそのまま待機画面に自動で切り替わります

⑧時間になれば特典会が始まります。

待機画面に出ている待ち時間は結構正確です。その間アプリをバックグラウンド状態にしたり端末をスリープ状態にしていても問題ありませんが、アプリは起動したまま、通知をオンにしておいてください。(自分の番になったとき通知が来ます。自分の番になったら邪魔にならないよう通知は切った方がいいかも

 

特典会開始~特典会中に注意しておきたいこと

・事前に4GとWi-Fi両方で回線のスピードテストをして早い方に設定しておきましょう(推奨回線はアップロード・ダウンロードともに5.0メガビット/秒以上。簡易テストは「スピードテスト」でググるとできます)。

・待機画面でもメンバーのアイコンのそばに「待機中」「休憩中」「Meet中」と状態の表示がわかりやすく出るので、割とリアルな特典会さながらの緊張感があります、トイレ行ったり水分補給したりは時間に余裕があるときにこまめにしておきましょう(待機途中でトイレに行けるのがオンラインの利点!)

画面は縦で固定です

・画面はアプリ内でメッセージが出たあとシームレスに推しの画面に切り替わるので「アッ」とか「うおっ」とか言っちゃうと思います、マジで突然

・通話の時間にアプリが起動していない場合はスキップされ次の人になりますが、特典時間内なら並び直しが可能なようです(逆に言えば時間が終了したらもう並べないし後の部への振り替えもできないので、時間は厳守がベター

・部屋の飾りつけ、手持ちのグッズや円盤を見せるのは(顔が隠れないようにすれば)OKです。多分ペットもOKだろうけど情報求む。

SHOWROOMで設定したアカウント名はメンバーからも見えているらしいです(RNやTwitterのHNを知ってほしい人は揃えておくといいかも)

通話中は画面の上の方に残り時間を示すバーが出てきます(が、話すのに集中するとあまり見られない)

 

iOS14の方は通話開始時にダイアログが表示されるので、「OK」をタップして通話に進んでください

・握手会や撮影会のときにあった剥がしギリギリで粘る行為ができません、時間になったらプツっと終わる

(追記)

・普通の電話感覚で臨むと若干音量が小さめなので、音量は気持ち大きめに

・ワイヤレスのイヤホン/ヘッドホンだと遅延があるのでできたら使わない方がいいかも

 

参考:30秒だとこれぐらい話せる

今回特典券(仮想)1枚につき30秒話せるのですが、実際30秒だとどれぐらい話せるのかの記録としてレポを残しておこうと思います。(適度に適当に補ってるので内容の正確さは保証できません)

 

(通話に切り替わった瞬間↓のポーズで待機していたので、あまりの可愛さに何を言おうか忘れそうになる)

f:id:lelelettuce:20200921122554j:plain

私:(ここで喋らなきゃモードになる)アッこんにちは!!

ゆーちゃむ:笑

私:現場ない間これ(ボイステの円盤を出す)とか

ゆーちゃむ:お~!

私:これ(テニミュの円盤)とか

ゆーちゃむ:あー!

私:これ(恋レピの円盤)とか見て、やっぱりいいなあ~って思って……

ゆーちゃむ:うんうん

私:(ここで残り15秒なことに気づき焦り始める)アッあと、前につんくさんがボイメンのこと話してくれてた*1じゃないですか、私ハロプロも好きなのでいつか曲提供してくれたらいいなーって私も思って、

ゆーちゃむ:ね、いいもんね~

私:そう、いつか、ね、アッ(残り2秒ぐらい)、じゃあ!!(ここで時間切れ)

 

みんなはもっと有効に限られた時間を使おうね!レタスくんとの約束だ!!!!

 

※久々の接触で挙動不審になったとか関係なく常に私は割と早口なんですけど、これでも時間足りるか足りないかの瀬戸際だったので、本当に、本当に何を話すかよく考えたほうがいい(前述の通り時間になったら即終わるので)(特に自分から話振らないと会話が続けにくいタイプのメンバーはそう

 

所感

 オンライン通話会の長所

・通常のユニバイベ*2だと交通費がかさむ人、それぞれの事情でなかなか一日家を空けられない人でも参加しやすい

・現場に一人で参加する時のあの虚無の時間もタイムラインを見ていると潰せる

・推しは画面越しでも可愛い

短所(?)

・リアルイベントの時にあった「剥がしギリギリで粘って話す」ができない

・(私はあまりこだわらないけど)鍵開け・鍵閉めのメリットがない

・現場でオタクと会ってやんややんや話すのができない(タイムラインで疑似体験しよう!)

思いのほか緊張感や満足感はリアルイベントと大差なかったです。

 

それでは、皆さんの特典会が楽しいものになりますように!

*1:

つんく♂ on Twitter: "ボイメンの彼の滑舌含めコメントまとまってて、聞いててきもい良い。" ←これ。「彼」はこの時ケンミンショーに出演していた水野勝さんのこと

*2:基本東名阪で開催

鏡が映し出すのはどんな自分?―アンジュルム「ミラー・ミラー」深読み

アンジュルムの「ミラー・ミラー」が想像以上にぶっ刺さっており毎日毎日ループしている。

youtu.be

わかりやすく乗れるダンスナンバーで、タイトル通りシンメトリーを意識して踊るメンバーがかっこいい。そこも好きなポイントなんだけど、なんだけど。

私はこの曲の「歌詞」が気になって仕方ないのだ。

児玉雨子さんの書く歌詞が、今までより断片的な文体な気がする。「本当の自分」という共通したテーマを扱う「マナーモード」なんかは短編小説を読んでいるような感覚になったが、その感覚が薄れた気がするのだ。

youtu.be

また、アンジュルムはここ最近「強い女」のイメージで語られることが増えたように思える。だが、それだけじゃない要素がこの曲に強く出ている感じもした。

そうした「違和感」から、この曲を深読みしていこうと思う。

 

 

この曲の主人公は誰?立場は?「マスカラ落ちてる」のは泣いているから?調べてみました!

まず、この曲の主人公は何者なのか。

"すっぴんのまま勝負しなよ" 簡単に見せてあげないよ」「メイクとか褒めてもらっても なんて返せば感じがいいかな」という歌詞からは、他者から見られる「わたし」というものにとても意識的なところがあると思った。それが前者ではプライドの高さ、後者では迷い*1という形で出てきている。

また、

Mirror mirror, mirror mirror ball

Who's the fairest?

Mirror mirror, mirror mirror ball

Who's the lonliest?

 

この世でいちばん

美しいのは?

臆病なのは?

とミラーボールに映る自分に問いかける。やっぱり「自分」というものに対する意識が人一倍高いのではないだろうか。

この辺りは言うまでもなく白雪姫の「鏡よ鏡……」のくだりが元であるが、このフレーズと「ミラーボールのあるダンスフロアで踊る若者」を結びつけるセンスがすごいと思う。

しかし「答えは散らばったまま」なのである。ミラーボールはいろいろな角度から自分を映し出しているのに光を反射させるだけで、白雪姫に登場する魔法の鏡のように何か答えてくれるわけじゃないのだ。だから「誰か見抜いて」となる。

また、さらに気になる歌詞がある。

音楽も視線も言葉も

通り過ぎて行ってしまうの

 

ちょっぴりの好き

めちゃくちゃ不安

これらは、自分に対する注目は一瞬一瞬のうちに現れては消えていくことを憂う姿を表現しているのだと思う。しかしメタな読み方をすると、これはこの曲を歌い、踊る「アイドル」の彼女らにも当てはまることなのではないか?ファンやたまたま目についた人々の自分への興味・関心は一瞬で通り抜けていく。この歌詞を歌わせたことにちょっとギョッとする。*2

そしてフル解禁直後から話題になっていたこのフレーズ。

唱えて独り 鏡よ鏡

マスカラ落ちてる…

主に「歌詞の主人公は泣いているのか?泣いていないのか?」でオタクの間でも意見が割れていたが、私は「泣いていない」派だ。

少しほとぼりが冷めて一人になって、ふいに鏡をのぞいた時に「あっ、マスカラ落ちてたんだ……」と気づくイメージ。(フィルムマスカラだと落ちやすいのだ)そして、それを誰も指摘してくれなかったことから「独り」にも気づく。そんな風景が脳内で展開された。

歌詞を読んでいるうちに、初見でぼんやり想像していた「ミラーボールの下、ダンスフロアで踊っているわたしが本当の自分だよ、だから見抜いてね」というほどシンプルな内容じゃないことに気づいた。なんせ

この世でいちばん

注目されたい

放っといてほしい

心はいつも正反対

そんな相反する二つの要素を「全部全部 わたしだよ」と言ってしまっているのだ。

つまり「ミラーボールの下で踊るわたし」も「それ以外のわたし」もおなじ「わたし」で、そこに本当/嘘の区分はない、ということになるのではないだろうか。そんな「わたし」を見てよ、と、「わたし」は二律背反な想いを歌いながら訴え続けている。

音源が解禁された当初「ひとそれ*3」を持ち出して「また『本当の私を見抜いて』ソングだ!」との声があったが、両者は全然違うベクトルの曲のような気がする。*4

 

「マナーモード」との比較―「和田リーダー」のアンジュルムと、「竹内リーダー」のアンジュルム

続いて、冒頭でも紹介、比較した「マナーモード」との比較をもう少し踏み込んだ視点で書こうと思う。

「マナーモード」は2017年12月、つまり和田彩花さんがリーダーのアンジュルムのために作られた楽曲である。

一方「ミラー・ミラー」は2020年8月、竹内朱莉さんがリーダーのアンジュルムのために作られた楽曲だ。「マナーモード」の頃からは、和田さんが卒業しただけではなく他のメンバーもガラリと入れ替わっている。*5

冒頭でも書いたように、「マナーモード」の歌詞は短編小説のようである。隠喩も豊富だし、「迷惑かけられない」「こころはいつも 鳴ってるの」「喉をそっと震わす」で「マナーモード」というタイトルの輪郭をはっきりさせている気がする。

じゃあ「ミラー・ミラー」はどうなのかというと、歌詞の主人公「わたし」の独り言のような気がする。使われるワードも「ヤな子」「やばい」など口語的なものが入ってくる。最後の最後、「君が見抜いて」でこちらに投げかけてくる感覚。本来交わらないはずの曲中の世界がこちら(=聴き手)の世界に干渉してきたかのようで少しぞわっとしてしまう。

そしてこの二つの違いは、和田さんと竹内さん両者の違いを反映しているようにも思える。しかしそれは、和田さん=「賢い」、竹内さん=「お馬鹿」のような単純な二項対立ではなく、優劣をつけるものでもないと思っている。賢さのタイプの違いだと思う。

和田さんは、大学(院)での経験を基盤にしたアカデミックな賢さがあるように見える。

竹内さんは、自分の経験を基盤にした知恵や知識が強く表れることが多いのではないだろうか。*6

そんな二人のリーダーの違いが曲にも滲み出ているような気がした。

(ちなみに、「ミラー・ミラー」のタイミングでそれが現れたと思う根拠は、「私を作るのは私/全然起き上がれないSunday」の頃(2019年11月)は卒業ラッシュの真っただ中で、楽曲の作り手側も、ひょっとしたらアンジュルムのメンバー側もそのスピードについていけていないような雰囲気を感じた*7からである)

 

補足:「カリーナノッテ」と「ミラー・ミラー」における「鏡」のあり方

児玉雨子、鏡……ときたらこの曲を思い出したので。曲が生まれた背景も年代も全然違うのでどれだけ結びつけて考えていいかはわからないが思考ログとして書き残しておく。

鏡の向こうの私は

一世風靡の大女優

きっとあなたは 世界で一番

スターだから 色褪せない くすまないわ

でもね

背伸びのヒールで足は痛いの

ルージュは少し ずれてしまうの

「カリーナノッテ」の中で「鏡」は主人公・コピンクが自分自身の理想を言い聞かせるときに使われている。 理想・現実を両方映し出すことができるものとも言えるだろう。

そして「ミラー・ミラー」もあるときに時に「注目されたい自分」「美しい自分」、またある時に「放っておいてほしい自分」「臆病な自分」を映し出すものとして描写される。

つまり「児玉雨子詞における『鏡』」は「人間の相反する様々な要素を映し出すもの」として使われているのではないだろうか?とも考えてみた。

 

 

この記事を書くにあたって児玉さんの書いた色々な曲の詞を見直していたんですが、児玉雨子さんの詞には「理想⇔現実」に悩む人間の姿がマクロなスケールでもミクロなスケールでも描かれているな~と感じたことを記して、この記事を締めようと思います。

ハロプロ中心にそれ以外のアーティストにも提供してるので、*8皆さんもぜひ聴いてみてくださいね。

*1:「わたしやっぱりヤな子だ かなりやばい自信ない」なんかもそう

*2:ちなみに別の方の読み取りでも「アイドルの視点の歌なのではないか」という意見は散見された

*3:Juice=Juiceの「『ひとりで生きられそう』って、それってねえ、褒めているの?」のこと

*4:もちろん、どちらが良い/悪いの話ではない

*5:この間に和田さんのほか勝田里奈さん、中西香菜さん、室田瑞希さんが卒業し、太田遥香さん、伊勢鈴蘭さん、橋迫鈴さんが加入した(太田さんは活動を休止中)

*6:なんとなく、「『俺バカだからよくわかんねえけどよ~』と言っておきながら物事の本質を的確についたことを言ってくる漫画のヤンキー」感がある

*7:この辺はここ最近のインタビューからなんとなく感じた

*8:このブログのメイン読者さん向けに書くとリズムヘッド「CAUTION!!」BOYS AND MEN 研究生「不肖この俺、イバランナー」祭nine.「Hey Hey Bon Bon」おとめボタン「じゃじゃウマおてんBURN!!」作詞