新緑ノスタルジア

生きていくのがVERY楽しい

「BACK FLIP☆EMOTION」の好きなところを書こうとしたら140文字じゃ足りなかった #SideM歌詞が天才選手権

#SideM歌詞が天才選手権 から始まった各種選手権ブーム楽しいですね、どうもレタスです。

わたしもこの流れに便乗して何か書こうと思ったんですが、どう考えても140文字をオーバーする気がしたのでここに書こうと思います。

真崎エリカさん、YASUSHI WATANABEさん、翔太に素敵な歌詞と曲を作ってくださって本当にありがとうございます……この場を借りてお礼を言わせて下さい。

この曲は、「ライブで歌う」ことで真価を発揮するのではないかと思っています。

 

 

歌詞

 

①「出会ったら無表情なんてモノ できない覚悟してね?

ライブに行くと、笑顔になる人もいれば驚く人もいますし、感動のあまり泣き出してしまう人もいます。それら全部をひっくるめた「EMOTION」を「宙返り」させるぐらい動かす、それが翔太のパフォーマンスなのではないでしょうか。

そして、ゲーム内でも「自分のパフォーマンスで喜んでもらいたい」、それだけではなく「驚きを与えたい」という言葉が特に目立つ*1彼が歌うからこそ、この歌詞に説得力が増すのだと思います。

②「しょーがないから踊っちゃおう

この一言だけで、翔太の「小悪魔」とも形容されるキャラがわかってしまう。しかも、「しょうがない」ではなくて「しょーがない」となっているのが、「言わされている」感がなく、むしろ「自発的に言っている」かのように感じられるのが自然で好きです。

③「Change!Shine...World!!!」「Make!Shine...Days!!!

アイドルとはいえ14歳の男の子が「世界よ輝け」「日々よ輝け」って歌うことに「偶像」を感じます。しかも自然に輝くことを待つのではなく、「Change!」「Make!」と自分の手で輝かせていく前向きな力を感じさせられます。

でも翔太って本来「いつでも全力で前向き」なキャラじゃないんですよね。「面倒くさがり」な性格であることを自覚しているんです。そんな彼が自分から積極的になれる「アイドル」というものに出逢えたことに感謝したくなります。

④「惑星(ほし)を光らせたりとか追ったり追われたりの輪もね 気に入ってるんだ

翔太って、技術的な実力だけを見たらソロでもトップには立てると思うんですよ。でも、「惑星(=Jupiter)」を光らせる一員として居続けている。

そして、「追ったり追われたりの輪」。これはレッスンや学校生活などステージ以外のいろいろなことを指していると思うんですが、多分アイドルになる前の翔太ならおしなべて「面倒」に見えていた物事だと思います。

そしてそれらのことも「気に入ってるんだ」と楽しんでいるところに、先ほども書きましたがアイドルになって変化していった翔太の事を考えずにはいられません。

⑤「"一緒なら頑張れるよ"って伝えなきゃだし♪

これ、SLのBRAND NEW FIELDのセリフからの引用なんですよね。それだけでエモい。

Pだけではなく、冬馬や北斗、ファン、たくさんの人々に向けられたフレーズだと思っています。

ひとりじゃできないこともPとの二人三脚や、ユニットの皆で乗り越えていく。これはアイマスのシリーズを通してずっと描かれていることだと思うのですが、このワンフレーズにぎゅっと圧縮されているなあと感じます。

それを担当アイドルの口から言ってくれる喜び。ありがとう……

 

この曲は「翔太らしさ」をダンサブルなメロディと、クラップやコールの多い構成とで表現していると思います。

特に後者の、曲の構成で翔太の「みんなで一緒に盛り上がって楽しい時間を過ごしたい」ということを表現していることにとても驚かされました。

冒頭に「BACK FLIP☆EMOTIONはライブで歌うことで真価を発揮する」と書いたのは、こういうことだと思っているんです。

おそらく4th2日目で初披露があると思っているんですが、その時には是非一緒にコールやクラップをしてもらえると嬉しいです。クラップは音源にある音をそのまま、コールも「イェーイ!」のような単純なフレーズと、歌詞カードにも書かれている()内の歌詞を追いかけるだけなので、曲を聴きこめばすぐに覚えられるものだと思います。是非よろしくお願いします……(強制するものではないです)

ダンサブルな楽曲と松岡さんのパフォーマンス*2が合わさった時にどんな風に化学反応が起こるのか、楽しみです。

 *

BACK FLIP☆EMOTION

BACK FLIP☆EMOTION

  • provided courtesy of iTunes

 この記事で少しでも興味を持った方がいらっしゃいましたら↑から買って聴いていただけたら幸いです。

 

以上です。

*1:モバエムでは「驚きの曲芸」、エムステでは「驚きショータイム」というカード名が与えられました

*2:バク転が事務所NGらしいので、それ以外で翔太らしさを出してくるのかなあと思っています

アイドルマスターのオタクはこの機会にミユジュピを読んでほしいの話

昨晩、こんなツイートが飛び込んできた。

https://twitter.com/amaebooknew/status/1095627087044440065?s=19

ウッソやろ!?!?!!?!??!?!??!??!?!???!???!

JupiterP界隈では今でもちょくちょく話題に上るものの、現在絶版で各中古ショップでもプレミア*1がついていた、かのミユジュピが手軽に読めてしまう……

不定期に復刊ドットコム*2眺めては投票数の推移チェックしてたので、紙媒体での復刊も願ってはいるし諦めてはないんですけどね……

何にせよより多くの人にこの作品を知って読んでもらえるので嬉しい限り。

 

ミユジュピは、961プロをやめてから、再び三人で動き始めたJupiterの「マス2ともアニメともSideMとも違った物語」だ。

そのため、「なんとなくアニマスを追っていた人」も「マス2で何度も対戦した人」も「SideMのJupiterが大好きな人」も楽しめる内容になっている。

 

この漫画の何が良いか、というポイントは色々あるが、流石に全部は書き切れないので二つに絞って紹介しようと思う。

 

1つ目は、何と言ってもストーリーが素晴らしい。

特に冬馬のPや最近好きになった人は一読の価値がある内容だと思っている。

全体的に心理描写が丁寧な作品だが、リーダーであるからか冬馬は特にその傾向が強い。

たまにTwitter上をサーチしてると「冬馬はナチュラルボーンアイドル」という感想を目にすることがある。以前の私も、そう考えていた。

だが、ミユジュピを読んでその考えは変わった。アイドルの素質がある人とはいえども、はじめからそうだったわけではないのだ。

デビュー前の目標もなく普通の高校生活を送る姿から、「トップアイドルに絶対なってみせる」と決意するまでの描写は、「人はこうやって『アイドル』になっていくんだな……」と、(有体な表現だが)エモさを感じた。

あとこの作品でも黒井社長の株が上がってます。あまり詳しく書くと読むときの旨味が半減してしまう気がするのであえて伏せますが。

2つ目は綺麗な絵柄が挙げられる。

ミユキ蜜蜂先生の絵柄と、Jupiterのキャラデザとの相性がとても良いのだ。

かっこよさと可愛さが同居していて、かつキラキラし過ぎない絵柄が雰囲気に合っていると思った。

あと少女漫画特有の本編の端にある作者からの手書きコメント欄になんと美希がいた。美希Pの私大歓喜

ほかにも本編のコマをよく探すと765のアイドルもいるみたいなので、探してみるのも面白いかもしれません。

 

面白いし1巻完結で非常に読みやすいので未読の方はこの機会にぜひどうぞ。

https://www.amazon.co.jp/dp/B07NPGCFSJ/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_XCoACb8ASVSAR

↑からKindle予約できます。

 

そういえば結局Jupiterの新メンバーってすし吉なんですかね

 

 

以上です。

 

*1:私が購入した2017年時点で、原価の6倍以上の4000円ぐらいした

*2:https://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=66069

渡辺優「地下にうごめく星」を読んでほしい話

おはこんばんにちはレタスです。

今日は渡辺優「地下にうごめく星」の感想をざっくり書いていこうと思います。

 

 

地下にうごめく星

地下にうごめく星

 

ざっくり話を説明すると「東北で偶然地下アイドルの輝きに魅せられた40代のOLが、プロデューサーに転身し訳ありの子たちを集めるが……?」という感じです。

 

全体を通して描かれているのは「アイドルが人を救うこと、ひとりの人間の人生を大きく変えることは本当にある」だと思っているのですが、これも(なぜ「も」なのかはこの間の記事を読んでほしい)「アイドルが傷つきながら成長して最後には大きなステージを成功させる」って展開を期待してると肩透かしを食らうと思います。確実に。

ただ、「アイドルに救われた」経験がある人ならこの小説の一言一句ドンピシャに刺さると思います。

どういう訳かアイドルマスターSideMが好きな人って「SideMに救われた」って人が多い気がするので特に勧めたい。

 

(ここからストーリーのネタバレなど含みます)

物語中で主人公のOL・夏美が集めてきたアイドル候補生は、

・夏美が初めて見たステージで一番心惹かれたが、そのステージでグループの解散が発表された元地下アイドル、楓

・「女の子になりたい」からでも「理想の自分を表現したい」からでもなく将来への漠然とした不安から愉快犯的に女装をするようになった男子高校生、翼

・天国から派遣されたものの派遣先の家族が荒んでおり、社会での息苦しさを感じながら人間として暮らす天使、瑞穂

・元はそこそこ人気があった地下アイドルだったが、ユニットの活動方向の転換に合わせてプロデューサーから干されたアイドル、愛梨

の4人です。

3人目の唐突なファンタジックな設定にかなり戸惑うかもしれませんが最後まで読んだらある程度は飲み込めます。設定が良くも悪くもふわっとしてるので。

 

さて、この四人は方向性は違えど「今の人生への息苦しさ」を抱えています。

楓は、宝塚歌劇のステージに上がりたくてもそのチャンスを掴むことさえできなかった。

それでも夢を諦めることはできなくて、地下アイドルという場所にしがみついた。

翼は、夢ややりたいことがぼんやりした中で女装して「かわいい」と言ってもらうという楽しみを得たが、いつか自分の可愛さがなくなって、将来自分が社会に出ることへの漠然とした不安を抱えている。

瑞穂は、荒んだ家庭環境や学校への馴染めなさの中でアイドルという存在を見つけ、唯一の心の拠り所としていた。

愛梨は、アイドルとしての活動の現状を受け入れていたが、自分の容姿へのコンプレックスと「他人のスイッチをうまく押してコミュニケーションをとる」癖を見つめる機会ができたことによって、少しずつ現状に疑問を抱くようになる。

そんな4人は、アイドルに出会うことで少しずつ人生が変わっていきます。

最後にはアイドルユニットとしてデビューのお披露目をする前にこの4人は解散してしまうのですが、そこには確かに今までの彼女(彼)らとは違う、前に踏み出した少女(少年)がいるんです。

アイドルの歌や踊りのようなパフォーマンス。アイドルとしてのあり方。アイドルにもそのオタクたちにも熱気のこもったステージ。

そのどれかをピックアップしてもどこか足りなくて、アイドルという概念そのものが4人を救ったんだと解釈しています。

 

 

そしてこの作品は一言一句がオタクにグサグサ突き刺さる

また思い出したかのように見出し機能を使います。

まず冒頭に挟まれるプロローグがこの作品のテーマを体現している。

「我が命はこの一瞬に燃えるために生まれました。すべての苦痛はこの一瞬のために耐える価値があります。

たとえこの手が千切れたとしても、腕を振り続けたい。

喉から血が溢れたとしても、声を上げ続けたい。」

「苦痛とか忘れた。虚しさとは、はて?もう思い出せない。すべてが最高だということ以外、もう何もわからない。」

オタクから見た「自分を救ってくれる」アイドルを的確に表現している文だと思います。

 

 

「夏美は自分の人生が好きだった。(中略)そこに飛び込んできた、ひらひらした衣装や大音量の音楽、眩いスポットライトを引き連れた少女。今怖いのは、彼女を失うことだけだ。

夏美は初めて見たアイドルのステージで楓に一目惚れしました。そして、ライブに誘ってくれた後輩とそのオタク仲間に頼み込んで、リフトまでしてもらいながら必死に応援します。

それを「恋とはするものではなく、抵抗もままならず、真っ逆さまに落ちるものだと聞いたことがある。その点でいうなら、これは恋だ。」と形容しているんですが、これは本当だと思ってます。

推している形が所謂ガチ恋やリアコと呼ばれる形態でなくとも、「推そう」と決める瞬間は無抵抗なままにまさに「落ちる」んですよね。

 

 

翼「俺は自分よりブスな女がアイドルなんて名乗ってステージに上がるのは見てられない性質」

何となしに始めた女装とはいえ「自分はそんじょそこらの地味な女よりはかわいい」というプライドがあったんですね。

わたしの普段のツイートとかをご存知の方はもうお察しだと思うのですが、こういうプライド激高人間に弱い。オオ……

 

 

愛梨はかつて所属していたユニット「アイドルフレア」での活動で、小宮山というオタクから推されるようになります。

彼ははじめの頃は愛梨や他のアイドルたちと目を合わせることすらままならなかったのですが、次第にオタク仲間ができるようになり、愛梨視点からでも「楽しそう」と見えるようになります。

愛梨がプロデューサーから干されガールズフレアを脱退するときに、彼から言伝を受け取ります。

「(前略)アイリさんのおかげで、暗かった自分の毎日がすごく楽しいものになりました。

(中略)あなたの歌声に合わせて振ることができる、この腕があることが嬉しく思えました。あなたの名前を呼ぶことができる、この喉が好きになれました。使ったお金が皆さんの活動資金になると思うと、自分に最低限の労働能力があることが奇跡のように貴く思えました。あなたがステージに上がる一瞬に、自分が生きていることに心から感謝することができました。

あなたの前では、僕はすべての苦しみを忘れました。

アイドルになってくれて、本当にありがとうございました。(後略)」

 

ウ、ウワア〜〜〜〜〜〜〜〜(語彙を失うオタク)

推しが芸能界引退するってなったら一言一句違わずに全くおんなじこと書いてる自信がある

いやこれ書く機会は自分に巡ってこないでほしいんですけどね…………

 

 

夏美「心から愛せるものを見つけてから、私はとっても狭量になっている気がする。」

「(プロデューサーとしての活動を始めてからの自分を振り返り)すごく、疲れるの。前は純粋に楽しかった。(中略)ステージの上はきらきらした特別な場所だと思って見ていたけれど、その世界をよく知るようになったら、なんてことはない、お金を払えば借りられるただの小さなステージなのよね。アイドルだって、ただの人間だし。でも、純粋にすごく楽しかったときの感動を覚えてるから、頑張って楽しもう楽しもうって、それがすごく、疲れる」

拗らせたオタクあるあるだ!

これはアイドルマスターのPやってると本当に痛いほど感じるんですよね。わたしが有り体な言い方をすると「プロデューサーごっこ」にのめり込み過ぎた結果なんですけど。担当が好きで、彼女/彼らを取り巻く作中世界に没入していけばいくほど、周りの適当な、あるいは親しみをこめたようなほんの少しの言葉でさえ許せなくなってくる。

結局「人は人、わたしはわたし」という落としどころを見つけて心の中に安住地を見つけましたが、それでも狭量な自分がいることには変わらないんです。

その苦悩する現状も楽しんでいることはここで描かれた夏美との決定的な違いであるし、そこは一応ことわりを入れておきたいんですけどね。

 

 

まとめると、「アイドルに救われた経験がある」「若干拗らせたところがある」ドルオタなら楽しんで読める話なんじゃないかと思います。

拗らせたってアイドルは誰かを救うんだと信じて疑わない純粋な心は忘れちゃいないんです。

ドルオタじゃなくてもアイマスPは読んで損はないんじゃないんでしょうか。何となく感じただけですけど。

 

 

 

以上です。

朝井リョウ「武道館」について思ったこと

おはこんばんにちはレタスです。

普段はアイドルマスターのプロデューサーしてたり、名古屋の町おこしお兄さんことBOYS AND MENや声優を応援したりしてるオタクが朝井リョウさんの小説「武道館」を読みましたって話です。

 

武道館

武道館

 

 

同じ作者の作品だと「桐島、部活やめるってよ」や「チア男子!!」は読んだことがあったのですが、そもそも読書経験自体にかなりブランクがあったのでこの方の文体や癖もだいぶ忘れているところがありました……

でも比較的すんなり読めたと思います。

ただ、主に序盤〜中盤に多く散りばめられてる実在のアイドルを元にした小ネタや用語(主にハロプロとAKB系列)が全くわからない状態だと飲み込みにくいかもしれない。そもそもこの話に出てくるユニット「NEXT YOU」自体がハロプロを意識したそうなので……

 

この話で徹頭徹尾描かれているのは、「アイドルが普通の人と同じような幸せを手に入れたっていいじゃないか」、さらに平たく言ってしまえば「アイドルが恋愛したっていいじゃないか」ってことです。

なのでタイトルからアニメ版ラブライブ!とかアニマスみたいなアイドルが傷つき悩みながらも成長して最後には成功する〜みたいなストーリー想像してたら肩透かし食らうと思います。

でも、そういう作品が好きな人にこそ読んでほしい

思い出したかのようなタイミングで見出し機能を使います。

 

私たちはアイドル(や、それ以外のジャンルの芸能人)を応援している中で無意識にたくさんのことを求めているんだなということに気付かされました。

たくさん仕事は入ってほしいがブログやSNSは毎日更新してほしい、自分の友達(彼氏彼女だったり、ここにはあらゆる単語が入ると思います)のように振る舞ってほしい、などなど。

そしてアイドルたちは、そんな矛盾を抱えた要求に応え続けないといけない。

(それを考えると、「バレなければ、匂わせがなければ自由に恋愛していいよ!」といういろんな界隈でよく聞くこのフレーズもとんでもない呪いの言葉に聞こえてきます)

その要素をひっくるめて、この作中ではアイドルを「この世に現れた異物」と表現しています。あれこれと理由をつけて排斥しようとする人もいるし、仲良く共存していこうという人もいる。

あまりにも的確に当てはまってしまう表現だと思ったし、彼女/彼らはいつからいつまで「異物」という概念に置かれるんだろうと考えてしまいました。

 

(ここからストーリーのネタバレを含みます)

主人公・愛子は幼馴染である大地の存在が次第に大きくなっていき、結果(現在の価値観におけるアイドル活動的な意味での)間違いを犯してしまいます。

そして、愛子と同じユニット「NEXT YOU」で活動する碧も、名古屋での仕事のときお世話になっていたヘアメイクとの恋愛関係がバレてしまい、二人とも週刊誌のスキャンダルとして流出してしまいます。

その結果、結成当初から目標として掲げていた3周年記念の武道館ライブは中止に。

ですが、この話はそれだけのバッドエンドで終わりません。

物語の途中でしばしば、武道館のスタッフやチケット応募券の印刷所、ライブスタッフといった裏方の視点で武道館ライブまで着々と進んでいる様子が描かれているのですが、それは「3周年記念ライブ」ではなく、「その12年後の1期生(愛子や碧も1期)から今の現役まで全員集合の武道館ライブ」までの道のりだったのです。

朝井さん叙述トリックがうまい……

で、朝井さんが描く「12年後の世界」というのは、CDはもう全くと言っていいほど価値を持たず、アイドルは自由にオープンに恋愛をしていい という世界でした。

失恋したアイドルが、それをベースに詩を書きヒットする世界なんです。

「ひとりの人間として」「アイドルとして」というような区別が、そこには存在しない。

もしその世界が実現したときどうなるか、めちゃくちゃ興味深いと思いました。

 

わたし自身は、「芸能人として幸せである以前にまず人として幸せであってほしい」という考えのもと、推しを応援しています。

だから、この作品で伝えたいことが痛いほど伝わりわかりました。

自分が幸せでもないのに他人を幸せにできるはずがないし、無理して作り上げた幸せはどうにも薄っぺらく見えてしまう。

人としての幸せ、恋愛じゃなくても例えば今日食べたご飯がすごくおいしかったとか、そういう感覚を持てる人でいてほしい。

これはわたしから推しへのある種「祈り」です。願いと言うには重過ぎる気がする。

 

そして、この「武道館」という作品そのものも、朝井リョウさんからすべてのアイドルに対する「祈り」なのではないでしょうか。

そんな風に感じながら読み終えました。

 

 

以上です。

今年一年を振り返ろう

おはこんばんにちは。チャンネル権を親に奪われ紅白を見れず泣いています、レタスです。

 

ジャンル混在で2018年を振り返っていこうと思います。

 

1月

何も覚えてない。年末年始に色々あってクソほど絶望した記憶で何もかも上書きされてる。

 

2月

SideM3rd幕張初日のLV行きました。生まれて初めてアイマスの現場に行った。

あれをこの目で見れたのは本当に幸せだったと思うし、おかげで担当のプロデュース方針が固まったりもしました。

そしてその直後にインフルエンザB型にかかりミリシタ琴葉合流も布団の中で見守ることになりました………

あと仙台は学年末考査と被って泣く泣く蹴りました………

 

3月

グリマスが終わってしまい、そこまで真剣にやってなかったことを死ぬほど後悔しました。ラストイベント(小籠包)はやってて過去のイベントストーリーとかの回収はちょこちょこやってたけどそれでも生で味わった体験には変えられないからね…………………

 

4月

無事に進級する。

推し声優である松岡禎丞さんの冠ラジオ番組が始まり、音泉にチャリンチャリンするようになり他のアニラジも聴くようになった。

アイムの先輩後輩でわちゃわちゃした空気が大好きです。あとそろそろDJCDが欲しいです先生……

翔太の誕生日をめちゃくちゃ祝う。あの動画が今まで作った動画の中で1、2を争うぐらい注力したと思います。

 

5月

5☆昼の部のLVを見に行きました。松岡さんの「そだねー!」で優勝したので多分あれだけで行く価値があった。

そしてこの月に偶然ボイメンの存在を知る。これがなかったら多分いま全然違う生活になってたと思います。ブログを開設することも多分なかった。

 

6月

ミリオン5thを泣く泣く流す。スポーツ!スポーツ!スポーツ!聴きたかった……

6th神戸は絶対現地行くので(宣言)よろしくお願いします 愛してるからなイープラス頼んだぞ

閃光☆HANABI団ほんとよかったね。海美のある種「正攻法」なアピールだったと思うし、時々空回りしながらも皆に支えられて前に進んでいく姿はこれからも一緒に進んでいきたいなと思わされました。そして応援歌っていいな……とじんわり感じました。

周年イベも楽しかったですね。茜ちゃんランキングの方で1000位以内入れたのでよかった。

 

7月

ボイメンの推しがなんとな〜く定まってきて、童顔が好きなんだなと改めて思う。

そしてなぜか黄緑担当にハマりがちだという法則が証明されてしまう。(美希P翔太Pでエレナ推し。アイマス知らない人はググっていただきたい)

あと多分この月が一番進捗がヤバかった。17年P合作絡みで色々駆け回ってて、忙しかったけど楽しかったです。

 

8月

オーキャンと西宮リリイベが被っていることを知りさめざめ泣く。こいつ毎回学業にオタクムーブ邪魔されてんな?自称進学校生の性です。

17年P合作を無事に三部作全て投稿し終える。予想以上の反響をいただけて本当に嬉しい限りです。主催冥利につきます。

これからも年P合作文化続くといいね……

そしてバリボー熱かったね…TBの投票自体は静観してたんですけどいい話と役が貰えたことに感謝しました。

 

9月

ついにリリイベ(もりのみやキューズモール)に足を運ぶ。生で見たらみんなテレビやブログで見る5000兆倍顔がよかった(雑感)

特典会ガチガチに緊張してクソほど空回りした。ひとり反省会した。

そしてたまたまCSで放送されていた真夏の強化合宿ツアーの映像を見て、ずっと推していこうという意識が固まる。

この月、とうとう鎧武を見始める。

「ゆーちゃむ出てるし見るか!w」ぐらいの軽い気持ちで見始めたのが全ての元凶であり、この後約2ヶ月で特撮街道を爆速で駆け抜けることになるとはこの時のレタスは知る由もなかったのだった…………

 

10月

鎧武完走する。戒斗がラスボスとはちらほら聞いてたものの中盤の共闘とかも見ていてまさかな〜〜〜って思ってて、最後の残り6話ぐらいの怒涛の展開はもう祈るように見ていた。

そしてそのままの勢いにWとオーズを見る。Twitterでもその様子をフォロワーに生暖かく見守られていたみたいで……若干の気恥ずかしさがあった。

 

11月

三日坊主に定評のあるわたしがそれなりにブログの更新を続けた。褒めてほしい。

まあこの後リアル事情に阻まれて2週間ぐらいで途絶えるんですけど

三次元アイドルを広く浅く情報収集するようになる。今現在ハロプロと男女問わずスタダ全般がゆる〜く気になっています。

フォロワーに勧められてたドライブを見始め、あまりの楽しさに爆速で完走する。友情の物語だったね……

あとジオウ鎧武回で大騒ぎした。

そしてミリオン5thのディレイビューイングも逃す。グラファイト悲しみの雨

 

12月

くずはのリリイベに行き、そこで特典会を逃すとか言う大ポカをかます。バカはおれだ。

でもまあ金髪のゆーちゃむ生で拝めたのはアド。

TCにりるきゃんに、茜ちゃんが今まで以上に注目される月で嬉しくて仕方なかった。

茜ちゃん絶対に主人公にするからね!

担当と推しがトレンドを身に纏った年の瀬↓


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ボイメンが地上波ゴールデンに出る機会多くてそのたびにTLもお祭り騒ぎになって楽しかった。アイマスで繋がったフォロワーも番組見てくれたりしてめちゃくちゃ嬉しかった。

 

総括

・月が進むにつれていいことの方が増えてきてる一年だったと思います。多分自ジャンル増えたからだと思うけど。

・一度ハマってからの開拓の早さには自分でもビビった

 

とりあえず来年行くのが確定してる現場と行きたい現場リストアップしようと思います

・ボイメンナゴド

・ミリオン6th神戸(あわよくば両日)

 

シャニマスはチケットご用意されたかったですね……ただゲームの方ちゃんとできてない人間なので、わたしに当てるぐらいならもっとシャニマスに真剣なオタクに当たってほしさはある。

というかアンフィってキャパ狭すぎるんじゃ!!!!!!!!!

 

 

今年一年皆さんのおかげで楽しく過ごせました!

それでは良いお年を!

ひとつのコンテンツの終わりって寂しいねって話

おはこんばんにちは。今日はアイマスでもボイメンでもなく声優の話をするつもりなんですがこれも何かのご縁だと思うので声優界隈外の方にも読んでいただきたいな〜と思ってます。レタスです。

 

先日、ひっそりと応援している声優・上田麗奈さんの連載コラム「この色、いいな」が連載終了しました。

私自身彼女を推していた歴が浅いこともあって初めから追っていたわけではなかったんですが、更新の時間が丁度登校時間と被ることもあり移動中に読み、写真を見てとても楽しい一時を過ごしていました。

そして気に入った写真はこっそり待受にしたりするぐらいには大好きでした。

 

そんな連載が終わってしまうと聞いて本当にショックでした。

綺麗な色彩の写真がもう新しく見られないことも勿論あるのですが、何よりSNSもブログもされていない上田麗奈さんの近況が知れる数少ない場が消えてしまうのが何より悲しかったです。

 

声優コンテンツに限らず、何かのコンテンツというのは始まりがあればいつか終わってしまいます。

そしてそれは辛いことでも、最後は笑顔でお別れできるような推し方、楽しみ方をしていきたいなあと感じさせられました。

 

コラムへのURL載せておきます。全部無料で閲覧できるので(綺麗すぎてお金払いたいレベル)この機会に知らない方も是非見ていただきたいです。

https://webnewtype.com/column/color/

 

……さて、私も見れてない過去のコラム読みますか……………

 

 

以上です。

駆紋戒斗の話をしよう

おはこんばんにちは。レタスです。

今回のは全文

駆紋戒斗しんどい

をエキサイト翻訳したものだと思ってください

 

特撮界隈の方でこの辺境のブログに辿り着いた方いらっしゃったら駆紋戒斗役小林豊さんが所属してるグループBOYS AND MENの存在と12/19にベストアルバムが出るってことと1/14にナゴヤドームでライブをやるってことを覚えて帰ってもらえるとありがたいです………

 

つい2ヶ月ぐらい前に急に「ゆーちゃむ出てるし履修しておくか〜」程度の軽いノリで鎧武見始めて3週間強ぐらいで完走してズブズブになってしまった(その後見たWは2週間、オーズは10日ぐらいで完走してしまった)オタクの戯言なんで適当に読んでやってください。

あと本編のネタバレしてるので(各種劇場版とVシネはまだ見れてない)ジオウで初めましてな人は一応注意してください

 

「強さ」の話

戒斗の話をする上で欠かせないのは、彼独自の「強さ」に関する考え方だと思います。

彼の家庭がユグドラシルという強い立場の者から搾取され滅茶苦茶になってしまった過去からユグドラシル、ひいては「弱者が強者を虐げ、搾取する世界」を憎むようになったのは、本編で語られている通りです。

だからこそ彼は強さを渇望するようになる。

ですが、序盤では負けが続きボロボロになるシーンも多かったです。(実際リアタイ放送当初はイキってるって感想も多かったらしい)

それは「精神が屈しない限り自分は負けていない、挑み続ければ良いだけの話」という独自の考え方、物理的な強さより精神的な強さに重きを置くことが大きな理由になっていると思います。

めちゃくちゃ危うい考えではあるんだけど、こういうことに独自の哲学を持ってる人物(あまりキャラという表現をしたくない)ってめちゃくちゃかっこよくないですか。

https://twitter.com/__Lelelettuce/status/1057996514176323584?s=19

あとこういう所も。

そして、序盤で(結果として)子供を助けたり、強さを認めた舞ちゃんには態度が多少柔らかくなったりと、根っこは心優しい人でちょっとでも道を違えていれば最後まで紘汰の味方になってたんじゃないか……と思わせるところもめちゃくちゃ好きなんですよね……

そしてここでライダーあつめでの彼のフレーバーテキストを見てみましょう


f:id:lelelettuce:20181118234938j:image

え??????しんど…………………………

 

湊さんとの話

本編中盤になると、ユグドラシルの職員(後々いろいろあってユグドラシルを抜けることになる)である湊耀子さんとの絡みが増えてきます。

わたしは眠っていた男女CPオタクの血を目覚めさせられた

そんでもってここだいぶ重大なネタバレになるんですが終盤の戒斗を庇って湊さんが死ぬシーンで全ての感情が決壊しました……

セリフうろ覚えなのでアレなんですけど「知恵の実は知恵の実で、耀子は耀子だ」「不器用な人…」ってのが全てを物語ってるし初めて心から愛した人の腕の中で死んでいくのあまりにも美し過ぎない????

仮面戦隊ゴライダーで二人揃って出演と聞いてるので早く見ないと…と思いながら忙しさにかまけて幾星霜経ちました。今週中には見るから……ゆるして……

 

中の人と絡めた話

オンエア当初から「演じている人物と中の人のキャラの高低差」「運動音痴な話」などがめちゃくちゃ話題になってたと話には聞いてますし今もちょくちょく話に上りますよね。

今日も朝8時からのポケんちとのギャップで騒がれてました。(イーブイかわいかったですね)

ぱっと見正反対にも思える2人の性格ですが、「何があっても絶対に諦めない」っていう信念の貫き方という点においてはすごく近いところがあると思うし、その点では誰よりもピッタリハマる役なんじゃないかなとぼんやり感じました。

 

本編踏まえてのわたしの感想は以上です。

紘汰もこういうポジションになるのか……!と思いながら今日のジオウ見てました。

そして5年間もヘルヘイムに閉じ込められてる戒斗、マジで何して生活してたのか気になり過ぎる……

Twitterでは

・インベスを手懐けていた説

・インベスを狩っていた説

・既に果実を食べロードバロンになっている説

・ヘルヘイムの果実でスイーツを作っていた説

などたくさんの説が流れてましたが、わたしは3番目を推してます。

仮面ライダーに変身する、という歴史が消えても紘汰が「始まりの男」になることは変わらなかったのなら、戒斗がロードバロンになるのも「そういう運命だった」と考えるのが自然なのかなあ……と思ったので。

時系列とかあんまり考えてない雑な理由でアレだけど。

そしてソウゴにとってもゲイツにとっても来週はターニングポイントになりそうですよね。来週が楽しみ。

 

少なくともこんなツイートをしている場合ではない

 

以上です。

 

(ほんとはインスケの感想にしたかったんだけどこれだけはどうしても今日書かなきゃ……!と思ったので急遽これにしました)