新緑ノスタルジア

生きていくのがVERY楽しい

舞台「仮面ライダー斬月」-鎧武外伝-を見てきました。

表題通りです。29日のマチネを見てきたので感想をつらつらと残していこうと思います。

本当はソワレも行きたかったしアフト見たかった

当たり前ですがネタバレ要素を大いに含みます。ご了承ください。

 

ストーリー

あらすじに関しては↓から見てください。

www.nelke.co.jp

暴力がはびこる世界が舞台と言うことで内容は本編以上にシリアスになっているのですが、それ一辺倒ではなく掛け合いなどでクスッと笑えるようなフレーズもあり、重苦しくなり過ぎないちょうどいいバランスだったと思います。虚淵さんは本編でもこれぐらい激しく描写したかったのでは……?とも思いました。*1

その掛け合いも、「日曜朝のテレビで放送する」というしがらみがない分、割とやりたい放題でしたね…主にベリアルさんが……wあと主任は別におじさんじゃないと思う(小声)

登場人物や台詞等、いたるところに本編のオマージュがちりばめられているのが印象に残っています。

アイムが「みんなを救うためにこの力を使う!」と覚悟を決めたシーンでは自然と紘汰に重なりました。

また、本編でも特にエモの塊だった紘汰VS戒斗の最終決戦は、アイムVSグラシャ*2、主任VS雅仁*3というふたつの形で踏襲されていたのでとても驚きました。正直賛否両論あるだろうにまさかそこまでしてくれると思わなんだ……

ただ本編を再構築して描写をなぞるだけでなく、アイムたちアンダーグラウンドシティの住民たちを通してこの作品根幹のテーマである「強大な力の使い方」や、「大人」と「子ども(若者)」の対極的な構造を新しく描いてくれたと思っています。なので私はこのシナリオに大満足です。

主任は……独りじゃないとわかったから「変身」できたんだよなあ……*4

 

演出

変身シーンや戦闘など、どんな描写になるのか全く予想できず正直期待と不安が半々ぐらいだったのですが、「予想外・期待以上」でした。

半透明のスクリーンに映像演出を映す*5のは今までの舞台で見たことがないような新鮮な描写でとても驚きました。ものすごいものを見せられていた気がします。この他にもパネルを使ったり、暗転やホワイトアウトをうまく使って絶対にワンパターンにさせないところが良かったです。

それとこの舞台、落下シーンが結構あったんですが、これに関しては役者さんすごいなあ……と息をのみました。

 

演者

舞台俳優に疎いので主任役の久保田悠来さん以外ははじめて名前を聞く方ばかりでしたが、どの方の演技にも迫力を強く感じました。久保田さんもテレビ向けの演技とはまた違った雰囲気があったと思います。

特に、影正役の原嶋元久さんは、怒りや憎しみから叫ぶシーンが多かったのですが二階席からでも周りの空気がビリビリ震えるように思えました。すごい……

フォラス役の宇野結也さんも、インベス化してからの暴走する演技に震えました。

 

 

本筋に全然関係ないんですが終演後ロビーでインベスの物真似してる小学生ぐらいの子がいて和みました……斬月でなくよりにもよってインベス……

 

総括すると最高によかったです、初めて見たライダーが鎧武で本当によかったと思わせてくれました。

最後に、

今日も明日も当日券出るらしいから行けるオタクは是非行ってほしい、大千秋楽はDMMで配信もあります

 

以上です。

*1:当初ビートライダーズは暴力でぶつかり合う予定だったが規制の都合でダンスバトルに変わったと聞いた事がある

*2:「戒斗ぉぉぉぉぉ!!!!」「葛葉ぁぁぁぁぁ!!!!」のオマージュまであった

*3:アーマードライダーVSオーバーロード

*4:「変身だよ貴虎!」は鎧武本編でエモが込み上げるフレーズのひとつ

*5:回想シーンなんかでもうまく使われていました