新緑ノスタルジア

生きていくのがVERY楽しい

最近江端妃咲さんがキテるからちょっと語らせてくれないか

このブログを読んでいるオタクたちはたぶん私をアンジュオタあるいは船木オタと認識していると思うのでどうした急に……と思っているかもしれませんが、最近江端妃咲さんが熱いです。

(一応誤解のないように補足しておきますと、理由は長くなるので割愛しますが私のスタンスとして「活動休止中・引退済みの人を『推し』と公表しない」というのを立てています。推し増しであっても推し変ではないのです……)

 

きっかけ

えば熱を上げるきっかけになったのはなんだったか……と自分のツイートをさかのぼったところ、最初の言及はこれでした。

江端妃咲ちゃん、だんだん顔つきがふなちゃんに似てきたよね 2017-18年頃の顔っぽく見える(2021/4/23のツイートより)

おそらくハロドリか研修生アカウントを見ての言及だと思います。当初はふなちゃんの卒業から半年も経っておらず、無意識に彼女の影を追っていたのかもしれません(オタクのOne more time, One more chance)。現にTwitterでもふなオタからえばオタに流れたオタクは一定数いるようです……

 

そして2021年7月7日*1にもこのような言及をしています。

江端ちゃんにはアンジュースのどっちかに入ってほしいが、さてどうなる……

この段階でかなり気にしていることがわかります。

アンジュオタである以上自分が気になっている子がアンジュ流の手荒い()もてなしを受けることを望むのは当然のことですし、佳林ちゃんの卒業、紗友希の脱退でオリメンがごっそり減ってバタバタしていたJuiceに半ば判官贔屓のような気持ち*2から応援したい気持ちが湧いていたのだと思います。

 

しかしそこから言及が減り*3、次のツイートはほぼ1年後。

江端妃咲ちゃんの顔を見るたびにポケモンの電気ネズミ族が脳裏をよぎるんだよね(2022年6月1日)

さらにそのおよそ1か月半後に

ameblo.jp

このブログの↓の発言を受けて

見ていたアニメをほとんど見終わったので今から

 

ジョジョの奇妙な冒険をシーズン1から見直してきます

俺様も見直しちゃおうかな🎶とツイートしていました*4。結局私は見直してません。

このあたりで江端さんがジョジョのオタクだと気づき、そこからdigるようになっていきます。

そして8月1日……

🌼←これはね、オタクがえばチャマのことを考えた時に地球のどこかで咲く花

え!?!?急ハンドル切りすぎ。

自分でもどういう経緯でこのツイートをしたか覚えていません。

それ以来、すっかり江端さんは「気になるハロメンのひとり」から「推し」になってしまったのです。

 

江端妃咲さんの好きなポイント①歌声

www.youtube.com

↑のソロ歌唱動画を見ていただくのがわかりやすいと思いますが、一音一音を立て、それでいて力んでいない歌い方はJuiceのほかのメンバーと被らない個性だと思っています。そのためインパクトある歌いだしを担当することも。

www.youtube.com

youtu.be

てらわないまっすぐな歌い方ですが、少しハスキーな成分も入っているように聞こえるのが面白いところです。特に「雨の中の口笛」は江端さんの歌いだしありきで作られたのかとすら思ってしまいます。

 

好きなポイント②悪ガキ感

美麗なビジュアル*5とは裏腹に中身が年相応に子供で可愛いです。

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ジョジョの5部に登場するキャラクター・ブチャラティのコスプレをしたり

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4部に登場するスタンド*6キラークイーンの「ジョジョ立ち」を披露したりそこはかとなく中二病のオーラが漂います。

あとこれはソースがリミスタの配信なので原典がもう見られないのが残念なんですが、先輩の松永里愛さんとの配信で

マネージャーさんには「コンビニに行ってくる」と言って二人でラーメンを食べに行った

・「松永さんは闇落ち感がある(からかっこいい)」(要約)

好きな言葉は「黄金の精神」*7

などのエピソードを披露していて、大ニヤつきオタクスマイルで見ていました……

松永さんとのエピソードが特に豊富で、↓のブログからも様子がうかがえます

ameblo.jp

ameblo.jp

あ、ちなみにこれは松永さんの服です

 

私が好きな匂いは松永さんと井上さんです

 

だから毎日のように一緒にいられて幸せなのです

 

↑ギャッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(関係性オタクの断末魔)

さらに工藤由愛さんとのエピソードとして↓のようなものもあります。

www.youtube.com

先輩相手でも臆せずにこのような絡み方ができるのが彼女らしいところだと思います。

同期の有澤一華さんからはこんなタレコミも。

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えばが、コンサート終わりにビビンバ弁当を食べよう〜と狙っていたんですけど

ライブが終わった時には、もう一種類のお弁当しか残ってなくて


"えばのビビンバがなあああああいいいいい"

と今にも泣きそうな顔で嘆いていたんです

可愛すぎる

ブログのサムネイルにも出ている写真が、その「今にも泣きそうな顔」です。ほんとに泣いちゃう。

その後ビビンバ弁当はビヨの西田汐里さんが持ってきてくれたらしく、江端さんの笑顔は無事守られたようです……。

以上、先輩や同期との交流から江端さんの悪ガキ感を見てきましたが、植村リーダー体制のJuiceの姉妹のような空気、「イニミニマニモ~恋のライバル宣言~」のようなかわいらしいコンセプトを作った要因の一つに、彼女のこういった振る舞いもあると思います*8そういう意味でJuice箱推しオタクも彼女に注目する価値があると思っています。

そうして挙句の果てには植村リーダーにこんなことまで言われてしまいました……

ameblo.jp

犬っぽいでしょ

 

 

最近このこハウスを覚えました

普段散々メンバーやオタクからも「大型犬っぽい」と言われている植村さんからもこう言われているのは相当です。

 

まとめ

そういうわけで、今江端妃咲さんがアツい!という話でした。注目するきっかけこそふなちゃんを彷彿とさせるビジュアルではありましたが、それとは関係なく一人のアイドルとしての彼女を見て、素敵だと思うポイントを書いたつもりです。

最後に。事務所に一つ要望があるとするなら、鈴ちゃんとの悪ガキ・ジョジョオタコンビを見せてくれれば嬉しいです……

ファミ通アップトゥボーイのグラビアでもいいしオマケチャンネルでのジョジョ座談会(はろあにが死んでいなければ……)とかでもいいので……何卒……

*1:のちに3flower、リトキャメと呼ばれるJuice=Juice、つばきファクトリー新メンバー加入発表がYouTubeで行われた日

*2:今となってはもはや心配の必要はなく、純粋に良いパフォーマンスやメンバーのキャラを楽しめています

*3:アンジュのほうでは桃奈卒業が迫ってきており、それどころではなかったのかもしれない

*4:ツイートしていなかった間にこのオタクはジョジョのアニメを1~5部まで見てハマっている

*5:重め前髪ぱっつん期はaespaのウィンターに似ているとも言われていた

*6:ジョジョ3部以降に登場する概念。超能力が人のような形で具現化したものだと思ってもらえればOK

*7:これまたジョジョのキーワード。正義の輝きの中にある精神のことで、困難に立ち向かう諦めない心や、弱者を守るやさしさ、自分の運命を受け入れて進む覚悟などなどを端的に表現したワードです

*8:もっと言うと、れいるるやいちさくのタメ口関係の構築、植村リーダーの放任主義もあると思いますが、江端さん個人の話からはズレるのでそれはまた別の話……

#ハロプロソロフェス 第2弾リクエスト

まさかの第2弾決定ということで今年もアンジュルム全員のリクエストを書いていこうと思います。

去年のは↓から読めます。

lettucekunchansan.hatenablog.com

こうして読むと一年でメンバーに対する印象がガラリと変わってるのがわかって面白いですね。去年から参加してるメンバーに関しては去年何を歌ったかも踏まえて考えてみたのでよければ。

 

 

竹内朱莉

 去年のベテラン組の流れ見てるとチャレンジングな勝負に出るより安定感を重視してるのかな?と感じました。安定感を活かしつつこの曲が持ってるパワーを炸裂させてほしいです。バラードコンサートを通して歌に対する自信が一層ついたとも思うので……。

 

川村文乃

 去年から「かむちゃんに切ない曲を歌ってほしい」って言ってきたんですけど、いよいよ「泳げないMermaid」で覚醒した感じがありますよね。というわけで、℃-uteからこの曲。「もう少し強い女だと思ってた 自分のことを」が聞きたい。

 

佐々木莉佳子

CanCam専属モデル抜擢など美しさの加速が止まらない莉佳子。ぜひとも℃-uteの精錬された美を表現してほしいと思いこの曲を選びました。あと莉佳子の声ってもともと岡井ちゃんっぽいハスキー声だったけど、歌唱力が上がって当時の岡井ちゃんにも匹敵するぐらいになっているのではないでしょうか。

 

上國料萌衣

 「かみこはあざとくない一派」としてまっすぐな可愛さで貫いてくれ~~~~という一心で選びました。一音目でオタクが卒倒するぐらいのパワーで頼む!

 

笠原桃奈

 桃奈はずっと色々なことを深く考えててそれゆえに葛藤することも多いのかな、と思ってたんですけど(だからこそ子供-大人で葛藤するような歌が合うと思ってました)、ここ一年の経験を通して、これは悟りを開きかけてるな?って思ったので、去年より歌詞の主人公の覚悟が決まってそうな歌を選びました。

 

伊勢鈴蘭

 どんどん#れらぴ系女子のブランドを定着させていっている鈴蘭。「泳げないMermaid」でも思ったけど、やっぱりこのアンニュイな声を活かしてほしい。あと「ほぼ日の怪談」見て確信したんですけど鈴蘭の男友達になりたいオタク多いでしょ、ということで……。*1

 

橋迫鈴

 去年の今頃はメンバーからもオタクからも「可愛いみんなの孫」扱いだった鈴ちゃん。しかし一年経った今、その要素を残しつつ「悪ガキキャラ」「イケメン枠」という新しい才能が開花しています。悪ガキ特有の万能感をこの曲で表してほしいです!

 

川名凜

 ケロンヌがアイス食べるときこういう深遠なこと考えながら食べてたら、嬉しいので。この曲はつんくさんのライナーノーツ*2でも「このアイスクリームという事を題材にいかに男前に歌うことができるか。」と言及されてますが、ケロンヌならそれができると思います。

 

為永幸音

「ゆらゆら くらくら」の歌声で初期モーニングの雰囲気が合うだろうなと確信しました。哀愁漂う曲とも迷ったけど、ここは幸せを感じられるこの曲で(幸せの音だけに)。

 

松本わかな

 ひなフェスでの「大器晩成」のパワフルな落ちサビを聞いて以来「松本わかなさんに叱咤激励してもらいたい」気持ちが頭から離れないんですよね……こういうのがモロに選曲に出るの、露骨にセクシーな曲リクエストしたりするよりハズい。

 

次点(敬称略)

Rockエロティック/竹内朱莉
悲しき雨降り/佐々木莉佳子
赤いフリージア/上國料萌衣
Good Bye 夏男/笠原桃奈
地球は今日も愛を育む/川村文乃
ジリリ キテル/伊勢鈴蘭
私は天才/橋迫鈴
夏DOKI リップスティック/川名凜
キソクタダシクウツクシク/為永幸音
ヤッタルチャン/松本わかな

 

今年も一人当たり2-3曲まで絞ってから最後の最後1曲に決めるのに本当に迷いました(メンバー1人につき1曲しかリクエストしてはいけないというルールはありませんが、これはマイルールです)。メンバー1人1人に対してまず「こういう路線が聞きたい」というテーマを選んでからそれに合いそうな歌の候補を何曲か考えて絞り込む方式です。

そういうわけで悩んだ経緯を今年も記録しておこうと思います。結局はメンバー本人が気に入った好きな歌を自分なりに考えた表現で歌ってくれたらそれでいい!

*1:この場合鈴蘭を差し置いて他の子を彼女にするか?という疑問はありますが……

*2:

Produce Work│つんく♂オフィシャルウェブサイト

大久保薫さんのアレンジが好きだ!つんく♂×大久保薫楽曲個人的3選

場末のアイドルオタクが書いてるこのブログを読んでいる人なら大方音楽を聴くとき作詞・作曲者を意識して聴いていることが多いと思うんですが、「編曲者」まで意識している人はどれぐらいいるのでしょうか?

もっと編曲にも注目してもらいたい!というわけで、今回は私が特に好きなアレンジャー・大久保薫さん編曲のハロプロ楽曲に絞って厳選した3曲について書きたいと思います。

大久保薫さんアレンジの特徴

ざっくり言うと「EDM路線強め」「ピアノ、ストリングスが華麗」辺りかなと思います。あと近年はサビがどこかわかりづらい曲をアレンジしがちな印象。

代表的なハロプロ提供曲は「One・Two・Three」「Help me!!」「わがまま 気のまま 愛のジョーク」「What is Love?」「TIKI BUN」など今に続くEDM路線確立に大きく貢献した楽曲のオンパレード。つんく♂さん勇退後も「夢幻クライマックス」「赤いイヤホン」などのアレンジを手掛けています。

ハロプロ以外だと小倉唯Honey♥Come!!」竹達彩奈「OH MY シュガーフィーリング!!」などの可愛い路線が好き。*1

 

Fantasyが始まる

 さゆメイン。「One・Two・Three」以降の本格EDM路線より前の曲ですがどことなくボカロ曲っぽさも感じる電子音ゴリゴリの一曲です。

さゆの尖った声質が物凄く生きてるのもそうなんですけど、れいなのBメロやラスト愛ちゃんのフェイクなどこのメンバーがいるからこそ完成した曲なのではないかと思ってます。「ガラスの靴」「かぼちゃの馬車」など童話「シンデレラ」のモチーフが束縛の象徴として登場し、それを「自由で何が悪いというの?」と一蹴する歌詞で、まさしくFantasyな曲。

ちなみに、つんく♂さんのライナーノーツ*2

にはこう記載されています。

曲自体はとてもセクシーな曲で、
リズムや音色からもセクシーをアピールしてみました。

展開はシリアスですがイントロの電子音には「何が始まるんだ……!?」というわくわく感があり、それを繋いでうねうねする低音とピコピコ音が続く。サビや間奏では要所要所にクラップ音が入るのも楽しい。蓮っ葉な歌詞も合わさってシリアスなのに楽しいという不思議な感覚になります。

Fantasyが始まる

Fantasyが始まる

  • provided courtesy of iTunes

 

 

イジワルしないで 抱きしめてよ

かなともの耳に残る「私はローズクオーツ」のワンフレーズと、最近星部ショウさんがご自身のYouTube動画で激推ししているのでもおなじみのこの曲。*3

この曲はピアノのメロディが本当に良い!!大久保さん編曲の時のピアノが本当に好きです。イントロは勿論Aメロが無限に聴ける。ずっとベンベベ鳴ってる低音とキラキラのピアノのシナジーを感じる。

そしてサビ手前の「お願い」で一瞬静まり返ってボーカルを聞かせるのも、そこからブラスがワッと入ってきて一気に盛り上がりその勢いを殺さないまま間奏に入るのも最高。Cメロが終わってラスサビから半音上がるのも最後まで飽きない展開。


Juice=Juice 『イジワルしないで 抱きしめてよ』[Don't be spiteful, but embrace me](MV)

 

KOKORO&KARADA

大久保さん編曲はピアノだけじゃなくてストリングスもいいんだよということを声を大にして言いたい。*4そしてそういう楽器サウンドと電子音のバランスが良いということも。まずイントロを聞いてほしい。

展開についていうとこの曲はBメロ~サビ入るところまでの流れが最高。ソロパートがメインのBメロの掛け合いで盛り上がったところにサビが来るか!?と思ったら綺麗なピアノが入る。サビじゃない。そしてピアノに聞きほれていたところにガツーンと「君が好きさ」が入ってくる。

バックトラックとしてピアノがその中心にありますが、特徴としてはサビでドラムのリズムを無くしてしまうというJPOPとしては無謀なアレンジに仕上げてもらいました。

サビから行くで!って思わせておいて最後まで絶対にそうさせない。

なので、曲としては間奏の部分がきっと一番ライブで盛り上がる場所になるだろう部分です。

僕も大久保氏もサビで突き抜けたいけど我慢するというフラストレーションを目一杯溜めてるので、その分間奏で思いっきりはじけられるフレーズにしてもらいました。

間奏はメンバーをほったらかしにしてでも、ファンのみなさんで一体になって弾けてやってください。

つんく♂さんのライナーノーツ*5

にはこう書かれています。

実は最初聞いたときこの展開にあんまりピンとこなかったんですよね。普通にサビに行けばいいじゃんと思ってた。だけど聞けば聞くほどこのピアノがない状態が考えられなくなって、普段アンジュオタのくせに今年の楽曲大賞これ以外ありえないな~~~ガハハ!!!!とか言うようになってました。やがてその意味に気づく遅効性ミュージック……*6


モーニング娘。'20『KOKORO&KARADA』(Morning Musume。’20 [Minds & Bodies])(Promotion Edit)

 

 結論

この記事を書くにあたって改めて色々曲を聴いて他のアレンジャーさんが担当した曲とも聞き比べたりしたんですが、やっぱり編曲で大きく曲調が変わっていくんだなと実感しました。

番外編で次点の曲たち。

スマイレージ名義だとつんく♂×大久保薫曲多いんですけどアンジュルムに改名後はまだないのでいつか来てほしいです。

*1:この辺の可愛い路線はスマイレージ「プリーズ ミニスカ ポストウーマン!」辺りの匂いがする

*2:

https://ameblo.jp/tsunku-blog/entry-10723599481.html 

*3:私も「お願い」のあの音の上がり方大好きです

*4:この曲のストリングスは生だそうです

*5:

https://ameblo.jp/tsunku-blog/entry-12532094158.html 

*6:漫画「ワールドトリガー」の「やがてその意味に気づく物語」「遅効性SF」のキャッチコピーが好きすぎてパクってしまいました……

鏡が映し出すのはどんな自分?―アンジュルム「ミラー・ミラー」深読み

アンジュルムの「ミラー・ミラー」が想像以上にぶっ刺さっており毎日毎日ループしている。

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わかりやすく乗れるダンスナンバーで、タイトル通りシンメトリーを意識して踊るメンバーがかっこいい。そこも好きなポイントなんだけど、なんだけど。

私はこの曲の「歌詞」が気になって仕方ないのだ。

児玉雨子さんの書く歌詞が、今までより断片的な文体な気がする。「本当の自分」という共通したテーマを扱う「マナーモード」なんかは短編小説を読んでいるような感覚になったが、その感覚が薄れた気がするのだ。

youtu.be

また、アンジュルムはここ最近「強い女」のイメージで語られることが増えたように思える。だが、それだけじゃない要素がこの曲に強く出ている感じもした。

そうした「違和感」から、この曲を深読みしていこうと思う。

 

 

この曲の主人公は誰?立場は?「マスカラ落ちてる」のは泣いているから?調べてみました!

まず、この曲の主人公は何者なのか。

"すっぴんのまま勝負しなよ" 簡単に見せてあげないよ」「メイクとか褒めてもらっても なんて返せば感じがいいかな」という歌詞からは、他者から見られる「わたし」というものにとても意識的なところがあると思った。それが前者ではプライドの高さ、後者では迷い*1という形で出てきている。

また、

Mirror mirror, mirror mirror ball

Who's the fairest?

Mirror mirror, mirror mirror ball

Who's the lonliest?

 

この世でいちばん

美しいのは?

臆病なのは?

とミラーボールに映る自分に問いかける。やっぱり「自分」というものに対する意識が人一倍高いのではないだろうか。

この辺りは言うまでもなく白雪姫の「鏡よ鏡……」のくだりが元であるが、このフレーズと「ミラーボールのあるダンスフロアで踊る若者」を結びつけるセンスがすごいと思う。

しかし「答えは散らばったまま」なのである。ミラーボールはいろいろな角度から自分を映し出しているのに光を反射させるだけで、白雪姫に登場する魔法の鏡のように何か答えてくれるわけじゃないのだ。だから「誰か見抜いて」となる。

また、さらに気になる歌詞がある。

音楽も視線も言葉も

通り過ぎて行ってしまうの

 

ちょっぴりの好き

めちゃくちゃ不安

これらは、自分に対する注目は一瞬一瞬のうちに現れては消えていくことを憂う姿を表現しているのだと思う。しかしメタな読み方をすると、これはこの曲を歌い、踊る「アイドル」の彼女らにも当てはまることなのではないか?ファンやたまたま目についた人々の自分への興味・関心は一瞬で通り抜けていく。この歌詞を歌わせたことにちょっとギョッとする。*2

そしてフル解禁直後から話題になっていたこのフレーズ。

唱えて独り 鏡よ鏡

マスカラ落ちてる…

主に「歌詞の主人公は泣いているのか?泣いていないのか?」でオタクの間でも意見が割れていたが、私は「泣いていない」派だ。

少しほとぼりが冷めて一人になって、ふいに鏡をのぞいた時に「あっ、マスカラ落ちてたんだ……」と気づくイメージ。(フィルムマスカラだと落ちやすいのだ)そして、それを誰も指摘してくれなかったことから「独り」にも気づく。そんな風景が脳内で展開された。

歌詞を読んでいるうちに、初見でぼんやり想像していた「ミラーボールの下、ダンスフロアで踊っているわたしが本当の自分だよ、だから見抜いてね」というほどシンプルな内容じゃないことに気づいた。なんせ

この世でいちばん

注目されたい

放っといてほしい

心はいつも正反対

そんな相反する二つの要素を「全部全部 わたしだよ」と言ってしまっているのだ。

つまり「ミラーボールの下で踊るわたし」も「それ以外のわたし」もおなじ「わたし」で、そこに本当/嘘の区分はない、ということになるのではないだろうか。そんな「わたし」を見てよ、と、「わたし」は二律背反な想いを歌いながら訴え続けている。

音源が解禁された当初「ひとそれ*3」を持ち出して「また『本当の私を見抜いて』ソングだ!」との声があったが、両者は全然違うベクトルの曲のような気がする。*4

 

「マナーモード」との比較―「和田リーダー」のアンジュルムと、「竹内リーダー」のアンジュルム

続いて、冒頭でも紹介、比較した「マナーモード」との比較をもう少し踏み込んだ視点で書こうと思う。

「マナーモード」は2017年12月、つまり和田彩花さんがリーダーのアンジュルムのために作られた楽曲である。

一方「ミラー・ミラー」は2020年8月、竹内朱莉さんがリーダーのアンジュルムのために作られた楽曲だ。「マナーモード」の頃からは、和田さんが卒業しただけではなく他のメンバーもガラリと入れ替わっている。*5

冒頭でも書いたように、「マナーモード」の歌詞は短編小説のようである。隠喩も豊富だし、「迷惑かけられない」「こころはいつも 鳴ってるの」「喉をそっと震わす」で「マナーモード」というタイトルの輪郭をはっきりさせている気がする。

じゃあ「ミラー・ミラー」はどうなのかというと、歌詞の主人公「わたし」の独り言のような気がする。使われるワードも「ヤな子」「やばい」など口語的なものが入ってくる。最後の最後、「君が見抜いて」でこちらに投げかけてくる感覚。本来交わらないはずの曲中の世界がこちら(=聴き手)の世界に干渉してきたかのようで少しぞわっとしてしまう。

そしてこの二つの違いは、和田さんと竹内さん両者の違いを反映しているようにも思える。しかしそれは、和田さん=「賢い」、竹内さん=「お馬鹿」のような単純な二項対立ではなく、優劣をつけるものでもないと思っている。賢さのタイプの違いだと思う。

和田さんは、大学(院)での経験を基盤にしたアカデミックな賢さがあるように見える。

竹内さんは、自分の経験を基盤にした知恵や知識が強く表れることが多いのではないだろうか。*6

そんな二人のリーダーの違いが曲にも滲み出ているような気がした。

(ちなみに、「ミラー・ミラー」のタイミングでそれが現れたと思う根拠は、「私を作るのは私/全然起き上がれないSunday」の頃(2019年11月)は卒業ラッシュの真っただ中で、楽曲の作り手側も、ひょっとしたらアンジュルムのメンバー側もそのスピードについていけていないような雰囲気を感じた*7からである)

 

補足:「カリーナノッテ」と「ミラー・ミラー」における「鏡」のあり方

児玉雨子、鏡……ときたらこの曲を思い出したので。曲が生まれた背景も年代も全然違うのでどれだけ結びつけて考えていいかはわからないが思考ログとして書き残しておく。

鏡の向こうの私は

一世風靡の大女優

きっとあなたは 世界で一番

スターだから 色褪せない くすまないわ

でもね

背伸びのヒールで足は痛いの

ルージュは少し ずれてしまうの

「カリーナノッテ」の中で「鏡」は主人公・コピンクが自分自身の理想を言い聞かせるときに使われている。 理想・現実を両方映し出すことができるものとも言えるだろう。

そして「ミラー・ミラー」もあるときに時に「注目されたい自分」「美しい自分」、またある時に「放っておいてほしい自分」「臆病な自分」を映し出すものとして描写される。

つまり「児玉雨子詞における『鏡』」は「人間の相反する様々な要素を映し出すもの」として使われているのではないだろうか?とも考えてみた。

 

 

この記事を書くにあたって児玉さんの書いた色々な曲の詞を見直していたんですが、児玉雨子さんの詞には「理想⇔現実」に悩む人間の姿がマクロなスケールでもミクロなスケールでも描かれているな~と感じたことを記して、この記事を締めようと思います。

ハロプロ中心にそれ以外のアーティストにも提供してるので、*8皆さんもぜひ聴いてみてくださいね。

*1:「わたしやっぱりヤな子だ かなりやばい自信ない」なんかもそう

*2:ちなみに別の方の読み取りでも「アイドルの視点の歌なのではないか」という意見は散見された

*3:Juice=Juiceの「『ひとりで生きられそう』って、それってねえ、褒めているの?」のこと

*4:もちろん、どちらが良い/悪いの話ではない

*5:この間に和田さんのほか勝田里奈さん、中西香菜さん、室田瑞希さんが卒業し、太田遥香さん、伊勢鈴蘭さん、橋迫鈴さんが加入した(太田さんは活動を休止中)

*6:なんとなく、「『俺バカだからよくわかんねえけどよ~』と言っておきながら物事の本質を的確についたことを言ってくる漫画のヤンキー」感がある

*7:この辺はここ最近のインタビューからなんとなく感じた

*8:このブログのメイン読者さん向けに書くとリズムヘッド「CAUTION!!」BOYS AND MEN 研究生「不肖この俺、イバランナー」祭nine.「Hey Hey Bon Bon」おとめボタン「じゃじゃウマおてんBURN!!」作詞

スマイレージ・アンジュルムの歌詞抽出・分析、、、してみた。

※タイトルは道重さゆみさんリスペクトです

またかよと言う声が聞こえてくる気がしますが味を占めたのでまたやります。

この作業、慣れてしまえば1時間もかからずできてしまうので結構楽して面白いデータが得られるんですよね……文明の利器……。

今回はスマイレージアンジュルムの歌詞を分析、そのデータを比較してそれぞれの類似点や違いを明らかにしていこうと思います。

※集計に関する注意事項

  • 歌詞は「歌ネット」に掲載されている情報に基づき、スマイレージ49曲、アンジュルム44曲分を入力*1
  • ハロ内外問わずカバー曲は除外
  • アンジュルムのみ)ソロ曲、ユニット曲も計上
  • 「○○ がんばらなくてもいいんだよ!!」「○○ がんばらなくてもええねんで!!」、「夢見た 15年」「わたしの夢見た 15年」はそれぞれ両方計上
  • 動詞はすべて原型として考える
  • 集計、分析結果のミスはすべて筆者の責任とする

今回も歌詞のテキストデータ化にはこちら↓の記事を参考に「Lyrics Master」を、

prehyou2015.hatenablog.com

語句の抽出、分析用に「KH Coder」を使用した。

それでは早速見ていきましょう。今回はスマ・アンジュ同時にデータを見ていきます。

頻出語句150

まずは頻出語句から。どちらも左の列から順に1~50位、51~100位、101~150位。

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それぞれ青色は「概ね予想通り」だと思った単語、赤は「気になる」単語、アンジュにしか登場しない*2黄色は印象的なワンフレーズを繰り返す曲が多いな……?と気づいたのでそれを表している。「恋はアッチャアッチャ」だけで48回も「Accha」と言っているのは驚き。

……それで、データで比べてみると方向性の違いがものすごくわかりやすくなる。

まずスマで上位20位以内に入っていた「笑顔」がアンジュだと51~60位圏と一気に割合が低くなる。「涙」についてはスマでもアンジュでも圏内入りしているが、アンジュだと「泣く」「泣ける」が新たに見られるようになり泣くこと、涙についての表現の幅の広がりが見られる。この二点はスマイレージアンジュルムそれぞれのグループ名の由来とも大きくかかわるため、それがデータでも現れたことはとても面白い結果と言える。

一方、「私」と「君」の違いはどうだろうか。スマでは大きく差をつけて「私」の方が多いが、アンジュではほぼ同数である。このことから「私」の心情の揺れ動きを主に歌ってきたスマイレージ、そこから「君」ともより多く対話するようになったアンジュルムという比較もできるだろう。

また、スマイレージになくてアンジュルムにあるのが「熱い」である。たしかに「大器晩成」以降の流れを汲んだ熱くなれる楽曲が「アンジュルムらしい」と言われるようになっていったので納得。この路線変更をより印象付けるために、「次々続々」あたりまでパワーのある同じフレーズを繰り返した曲が多かったのだろうか、とも思った。

そして、どちらでも上位に入っているのが「愛」「好き」。一見同じように見えてもスマイレージの「愛」「好き」はそのほとんどが恋愛感情について歌ったもので*3アンジュルムになるとそれ以外の愛情全般(桃奈が言うところのBIG LOVEである)についても広く歌われるようになる。

私としてはなんとなく当初の予想通りだな~と感じたんですが皆さんはどう感じましたか?

共起ネットワーク図

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抽出したデータをもとに作った共起ネットワーク図も用意して見ました。この図からは

  1. どの単語が近い関係にあるのか(単語同士の距離)
  2. 単語どうしの繋がり(単語を結ぶ線、太くて濃いほど強い繋がり)
  3. 単語の登場頻度(円が大きいほど頻出)

を読み取ることができます。比較的強く結びつきグループ化した単語同士は同じ色で表されています。

どちらも「愛」がかなり存在感強めですけど(アンジュルムは愛進愛退の影響がかなり強そう)繋がる単語が全然違うのが面白い。時代は「来る」ものなスマと「変える」ものなアンジュ。あとスマだと「夢」と「恋」が繋がってるのが可愛いですね。

この辺を見ていくとかなりそれぞれの方向性の違いがわかりやすくなったのではないでしょうか。

おまけ・形容詞で見るスマ・アンジュ

KH coderを使うと品詞別の抽出語句も見られるのですが、データを眺めていると形容詞に特徴が表れていると思ったので「形容詞(漢字入り)」から上位20個、「形容詞B(オールひらがな)」から上位10個ずつ抜き出してみました。

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これがスマイレージで、

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これがアンジュルム

(「ない」と「いい」のことを考えてもうちょっと下まで出せばよかった)

やっぱり「楽しい」が上位に来るスマイレージ、「熱い」が上位に来るアンジュルムで端的に個性の違いがわかる。

結びにかえて

やっぱりデータにするとそれまで何となく感じていた雰囲気の違いが数字や図といった目に見える形になってわかるので面白いですね。あと何年かしたら和田リーダー体制のアンジュルム―竹内リーダー体制のアンジュルム、と比較もできそうなのでそこも楽しみ。反省点としてはハロ内の他のグループとも比較できたらと思いました。*4

*1:そのため一部の舞台挿入歌などは対象外

*2:あえてスマに入れなかったのは後述

*3:「女」「女の子」「恋愛」が多いのも頷ける結果

*4:特にスマイレージはカバー元のグループの傾向と比較しても良かった

#ハロプロソロフェス の考えた分を記録する(アンジュルム)

先日唐突に #ハロプロソロフェス なる企画が発表された。

www.helloproject.com

ざっくり説明すると、これはCSのテレ朝チャンネルで放送される特番の企画で、視聴者から募集したリクエストを参考にメンバーがソロで歌う曲を選んで歌唱、メンバーが投票し、優勝者にはテレ朝チャンネルでの冠番組を持つ権利が得られるという。

これ、メンバーが真剣に曲目を選ぶのはもちろんそうだと思うけど、それと同じぐらいオタクも真剣に選んでるの良いですよね。タグで検索して色んなオタクのリクエストを見てるんですが、メンバーに流れる文脈で選ぶ人、似合う歌詞で選ぶ人、声質のマッチ具合から選ぶ人……オタク同士で集まろうものならこの話だけで朝までもつんじゃなかろうか。

 

そういうわけでわたしも自分なりに考えたので、アンジュルム(はち、はーちゃんこと太田遥香ちゃんは残念ながら活動休止中なので不参加だが)のリクエストをまとめておこうと思う。わたしのTwitterは呟きの頻度が高いのでまとめないとすぐ流れていきそうなので……。

 

竹内朱莉

 「奇跡の香りダンス。」って元のあややの歌い方がめちゃくちゃねっとりしてるじゃないですか。それこそ手元に歌詞がないとなんて言ってるか聞き取れない箇所があるぐらい。タケの歌唱力ならあれを再現しつつただの物真似にせず自分の色を出して歌えそうだと思うのでこの歌を。かっこかわいい雰囲気も今のタケに合うと思います。何より「YOU ARE MY ANGEL」が聴きたくて選んだところはある。否定しない。

 

川村文乃

 かむちゃん、確かにアニメ声的なかわいい路線だし十人十色コンの衣装みたいに魔法少女的キュートさをやらせたらアンジュルム一だと思うんですよ。でも、手足長くてすらっとしてるし、意外と大人っぽいところもあると思う。かむちゃんにメロン曲歌ってほしい!ってのは前々から思ってたけど、メロンのかわいいのと切ないのとセクシーなのとを比べたとき、一番合うのが切ない大人曲かなと思って。ちなみに同じメロンだと「かわいい彼」や「もう 待てませ~ん!」とも迷った。

 

佐々木莉佳子

 りかこはオラついたパフォーマンスとかでイケメン!って言われがちだけど、わたしは割とそういう路線と別の意味でパッションを爆裂させてるりかこが好きなんだな~と常々思います。よくブログとかでも「太陽になりたい!」と言っている彼女に私的ハロプロ「太陽」曲を。次点は「ヒロインになろうか!」。

 

上國料萌衣

 かみこ、卒業ラッシュでどんどんスキルメンが抜けていくアンジュルムにとってのキーマンだと思うんです。高音がどんどんうまくなっていく。かみこの高音をこの曲で存分に発揮してほしいと思い選びました。あと、「きみが淋しい時にだけ 思い出すような僕ならいらない」ってかみこに歌われたくない?

 

笠原桃奈

 声質の中~低音が向いてる感じと、本人の聡明なキャラ、大人びたルックスと見たときに、明るさ100%じゃないちょっと辛気臭い(褒め言葉)メロディが似合うと思って。プラチナ期とか後期℃-uteとか。この「ちょっと」ってのが個人的肝で、メロディは辛気臭いし歌詞も明るさ100じゃないけどたしかに希望を見出そうとしてるところなんかが桃奈に合うんじゃないんでしょうか。そういうところ桃奈って1号ライダー適正あると思わない?(特撮脳)

 

船木結

 「21時までのシンデレラ」とかもいいと思ったけど過去のイベントで歌ってたので。この曲意外とカバー率低いよね。卒業延期を素直に喜んでいいのか、だからと言って物凄く落ち込んでいるわけでもない複雑な気持ちではあるんですが、せめて卒業までにパワフルなパフォーマンスのふなちゃんをできるだけたくさん目に焼き付けておきたいなあと思います。こんな状況でもありますし……。この曲で歌われるまっすぐな野心とふなちゃんの卒業後の希望を重ね合わせてしまうので、その野心に焼かれたいという気持ちも込めて。

 

・伊勢鈴蘭

 れらたん、パフォーマンスの伸びの目覚ましさと#れらぴ系女子 と定義されつつあるキャラ、それとふなちゃんとのプロレス芸と色々注目されてますけど、本当のところまだまだどんなパフォーマンスが一番似合うのかは未知数ですよね。今のうちに色々と挑戦してほしいけど、本人が今持っているアンニュイで大人びた空気(困り眉とか顔立ちの影響かな?)とピュアな少女らしさをうまく融合できるのはこの曲だろうと思ってこの曲に。あとれらたんが纏う空気が秋っぽいので。(本人は冬生まれなのに……)

 

・橋迫鈴

 鈴ちゃんって去年ハロプロに加入したメンツの中でも特に可愛い可愛いって愛でたくなる子なんですよね。どれだけの伸びしろがあるのかはまだ本人にもわからないところだと思うけど、今しか味わえない魅力みたいなのも、確実にあると思うので。考えてる間にひなフェスソロの「ハピネス~幸福歓迎!~」がめちゃくちゃかわいかったのも思い出した。

 

リクエストの時に140文字で書ききれなかったことも書いちゃったんですがざっとこんな感じでリクエストしました。採用されたら嬉しいけど、採用されなくても真剣に考えた時間が楽しかったのは忘れたくないなと思ったのでここに残しておきます。

ハロプロ楽曲大賞’19に参加しました

アイドル楽曲大賞ハロプロ楽曲大賞の締切を雑に覚えてたせいで前者の方締切逃しててアワ、、、ってなりながら投票しました。アイドル楽曲大賞に投票したかった曲はまた別のエントリーに書こうと思います。

投票してて思ったんですが思ってたより大衆的(予想)な結果にならなかった。*1

 

楽曲部門

投票時のコメントはあっさりしたものしか書けなかったのでこっちには長めに書こうと思います。

 

5位 人生、すなわちパンタ・レイ/アンジュルム 1.0pt

https://youtu.be/PnsWSvKVGfg

迷いに迷ったんですがこの曲は5位に落ち着きました。

朗々とした台詞から始まるこの1曲。そこからイントロが軽快に流れただけで「勝ち」を予感してしまう。

タイトルにもあるようにこの曲のテーマは「万物は流転する」というとてつもない壮大なもの。

でも、そこに仰々しい感じは全然なく、バックで爽快に鳴るブラスと「あの頃 通ってたコンビニも/知らぬ間にレストラン」のような変わり続ける身近な出来事を中心に歌う歌詞がポップさを演出している。

グループの形も大きく変わる時期で、なおかつ「あやちょがいた」アンジュルムだから生まれた曲なのかなあとなんとなく感じた。テーマはとてつもなく大きいが肩肘張らないこの感触。

間奏のソロダンスのバキバキ具合、特にむろのそれも大好き。

今まで自分が触れてきたほとんどの界隈でヒャダインにお世話になってるけど今回も本当にお世話になります……

 

4位 大器晩成(GIRLS LOCK AHEAD ver)/中島卓偉 1.5pt

大器晩成

大器晩成

https://youtu.be/LP4VupQd_hM

もともとアンジュルムの歌う「大器晩成」も大好きなんですがこっちのバージョンはまた違った面白さがあると思う。ボーカルが違うだけでこうも印象が変わるのかと改めて楽曲カバーの醍醐味に気づかせてくれた。そういう意味でランクイン。

「いやいやそんなのありえないし それ大器晩成って言わないし」のところが「大器晩成って言わねえし」ってオリジナルよりググッと力がこもってるように思えて、パワーがあるのは共通してるけどベクトルが違う…!と思いながら聴いた。

よく邦ロックも聴く人間なんですけどハロの曲ってそっち界隈の人たちにも確実に刺さる何かがあるんじゃないかとこれで確信しました。

 

3位 Une Idole/和田彩花 2.0pt

https://youtu.be/erS79CPJ0xk

わたしは思ってた以上にあやちょのことが好きなのかもしれない*2

ソロアイドルとして、ひとりの人間としての「覚悟」を感じた。多分まだアイドル界隈で誰も成し遂げたことも挑んだこともないことをやろうとしてるだろうから、正直まだどうなるかわからないところもある。今の日本の世の中で、こういう考え方がどれぐらいポジティブに受け入れられるかもわからない。ただ、そこに見える何か明るい未来のようなものを信じてみたくなった。彼女の気づきや疑問はどこまでも真っ直ぐだから。

最初から何かを変えようと動かなくても「気づく」ことが大事なんだ、と教えてくれる1曲だと思う。

早いこと音源配信してください できたらサブスクもしてください 後生です

 

2位 OK!生きまくっちゃえ/道重さゆみ 2.5pt

https://youtu.be/1b5je8Dx7zw

先に挙げた「Une Idole」が「偶像ではない」新しいアイドルの形の提唱ならば、この曲は「偶像」としてのアイドルの極致を描いているんだと思う。なんたって歌詞が刺さる刺さる刺さる。

「違う世界なんてない 息をすれば生きている」「わかんないけど 私が許すから許されてね」

脳直オタクなので初見で「アルティメットまどかかよ……」とか思ってしまったフレーズ2選。どちらか選べと言われれば後者に軍配が上がる。(なんとなく、オタクの「推しに知られなくていいけど推しから与えられる幸せを享受したい」みたいな心理も感じる)

神様は各々の心の中に存在するものだけど、誰かにとっての神様になろうとするアイドルの姿はどうしようもなく美しく思える。だけど「いつでもできる笑顔じゃないから尊い」なんだよなあ。アイドルも本物の神様じゃなくて人間なんだっていう匙加減。大森靖子、恐るべし……

 

1位 One Summer Night〜真夏の決心〜/カントリー・ガールズ 3.0pt

One Summer Night〜真夏の決心〜

One Summer Night〜真夏の決心〜

  • カントリー・ガールズ
  • J-Pop
  • ¥255

https://youtu.be/GnYwKQA3_w4

まず何よりも、この曲と、カントリー・ガールズに出会えて本当に良かったと思っています。

この曲で歌われている設定が「高校生最後の夏」なのが個人的に一番胸熱で。海や花火のようないかにも夏らしい様子とは違うけれど、もうすぐ青春が終わってしまうなあと何となく振り返って考えてしまうところ、それを時間を忘れて皆と語り合うようなところ。自分の高校生最後の夏という個人的な体験とも合わさって、すごく込み上げるものがあった。

この曲の主人公は親友の「君」に夢の話をしたが、それが何の夢なのかは最後までわからない。そういう風にあえて言葉にしないことによって、聴いている側としてはより共感することができた。

あと、「サクソフォン」「ホームラン」「フォトグラフ」「デリート」とカタカナ語がよく出てくるのが小気味良い。カントリーのふなちゃんとアンジュルムのふなちゃんだとやっぱり歌う声のトーンも全然違うから、カントリーでの歌声が少しでも多く聴けてよかったという気持ちもある。「共感」と「グループのコンテキスト」の両方の面で自分に刺さったので、これが問答無用で1位!

 

次点

ランクインできなかったけど候補に入れた曲を備忘録として書き記しておきます。

 

微炭酸/Juice=Juice

微炭酸

微炭酸

  • Juice=Juice
  • J-Pop
  • ¥255

https://youtu.be/NtBZEHyB_jo

歌割りに賛否両論あったと後で聞いたんですがわたしはかなり好きです。(まなかんのカントリー・ガールズ時代を直接は知らないので、あまり触れられない)まなかんはずっとダンスメンの印象だったんですがこの曲を知ってからやっぱりジュースは全員歌唱メン過ぎて歌唱メンという概念がないんだな……と思いました。「きーともメインじゃないとジュースらしくない」って意見も見たんですが、こういう「らしくない」曲も必要だと思ってます。どのグループもそうだけど。

あと個人的には超特急の「a kind of love」と同じ方が作編曲してると聞いて緩やかにハチコ兼任するオタクなのでヒョ、、となりました。ハロ特急、親和性高いと思うんでどっかでコラボしてほしいね……

 

25歳永遠説/Juice=Juice

25歳永遠説

25歳永遠説

  • Juice=Juice
  • J-Pop
  • ¥255

https://youtu.be/88fRO8entRc

オタクの中でまことしやかに囁かれる「25歳定年説」をあえて逆手にとる、という発想。と同時にゆかにゃ以外にも聴いている側へのやさしい応援歌にもなっているんだから、雨子さんの書く歌詞には敵わない。実際、YouTubeのコメント欄を見ても「このグループは知らなかったが25歳の自分に刺さった」という内容のものがたくさんあった。歌のテーマが届いた何よりも大きな証拠だと思う。

わたしはまだ25歳ではないから、25歳になった時にどんな感想を抱くか、その時にもう一度聴いてみたいと思えた。

 

眼鏡の男の子/BEYOOOOONDS

眼鏡の男の子

眼鏡の男の子

  • BEYOOOOONDS
  • J-Pop
  • ¥255

https://youtu.be/8D_H51VvINs

素直にこれをランクインさせろよと思わなくもないけど、わたしが入れなくてもランクインするやろ〜wみたいに思ってしまった。

どこのアイドルもやったことのないような斬新でキャッチーなメジャーデビュー曲。メジャーデビュー曲はそのグループのパブリックイメージを形成する大きな要素になるが、「何だこれは!?」と初見で思わせるような笑いのセンスは誰にも真似できないと思う。ハロの頓珍漢なコメディ要素を煮詰めて煮詰めて集めたらビヨができた、そんな感じ。

高瀬くるみんの、文字に起こすと「ハァン!眼鏡電車来たぁん❤️」みたくなる独特のしゃくり上げるような台詞回しが好き。

とにもかくにもレコ大新人賞おめでとうございます。その斬新なパフォーマンスがより多くの人に届きますように!

 

MV部門

3位 Oh No 懊悩/こぶしファクトリー 1.0pt

https://youtu.be/Sw2lygzl0hU

基本的にMVは「何回も見てしまうほど中毒性があるかどうか」を一番重きにおいているので……

この曲はプロモーションとしてメンバーそれぞれの「懊悩あるある」ムービーが作られたが、このMVでの表情の作り方とかを見てると、何となくそれぞれの悩みが振り分けられた理由もわかる気がする。

あとれいれいはやっぱりデコ出しがいいな……と見るたびに考えてしまう。勿論今の前髪を作ったスタイルも好きだけど!

 

2位 恋はアッチャアッチャ/アンジュルム 2.0pt

https://youtu.be/77QezZxgA6s

頭の中をぐるぐる回って離れなくて、初めて見た日には一日中リピート再生してしまった。

私服風の衣装も、途中で挟まれるスポーツユニフォームの人選もかなり好み。個人的にはりかこ太極拳が一番似合ってると思います。

ハロ知らない友人とカラオケに行って歌ったときも「何これwww」みたいな反応だったので、こういうときにフックになるのも強いなあ……と実感しました。外野の反応も大事。

 

1位 One Summer Night〜真夏の決心〜/カントリー・ガールズ 3.0pt

https://youtu.be/GnYwKQA3_w4

「いつか終わってしまう」青春の描き方が、シンプルなのに上手くて唸ってしまう。空気感で、ああこの空気はずっとは続かないんだなとわかってしまう。優しい世界だけど、いつかここを出ないといけない。そんな雰囲気が最初から最後までギッシリ詰まっていて、カントリーの活動休止(実質的には解体)が決まってからは勝手に重ね合わせてしまってしばらくの間軽率に見れなくなってしまう不測の事態も起きた。

細かいこと言うと、ちいちゃんが部活着から途中で制服に着替えてるところがリアリティあってツボ。

どこに行けばふなちゃんを後輩にできるんですか……

 

次点

こちらも備忘録。

 

25歳永遠説/Juice=Juice

https://youtu.be/88fRO8entRc

MVに出てくる金沢の風景、そこにカラフルな傘を持って歩くゆかにゃ。どこを切り取っても絵になる。

段原瑠々ちゃんを彼女にしたいと現をぬかしてるオタクとしては要所要所で映るアップショットに射抜かれまくった。ただ今回MV部門を考えるとき「何回も再生してしまうか」に重きを置いたので、何回も見るには(ゆかにゃ卒業ソング)というのもあってちょっと重いな……と思ったので外してしまいました。(実は別界隈の推しの卒業ソロ曲のMVをまだ見られていない。それぐらい心の準備みたいなのを周到にしてしまう)

 

推しメン部門

船木結カントリー・ガールズ/アンジュルム

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わたしが彼女を推すと決めたのは今年の夏。それからすぐに、カントリー・ガールズ活動休止とふなちゃん卒業のお知らせが来てどうしたらいいかわからなくなってしまった。もっと早く知っておけば、好きになっておけばよかったと後悔もたくさんした。でも、「今」彼女を少しでも知れたことに意味があるんじゃないかと思いたいし、残された時間の中で意味のあるものにしていきたい。

機転の効いたお茶目なトークと、小さな体からは想像ができないほど激しくシャカリキに動くダンスが大好き。つい数日前おはスタに久しぶりに出演したけど、何もかもが可愛くて仕方なかった。

クリスタルボイスとこれからさらに進化・深化するであろうダンス、それに愛嬌のあるキャラ。それがあれば今も、未来のふなちゃんもきっと無敵だ。

船木結も、コレオグラファーMUSUも、求茶結単も、全部全部大好きです。

 

総評

こんなに短期間でここまで書けるほどハマるとは予想だにしていなかった。新規ハイとかハマってすぐのタイミングで色々と大きな出来事があったのもあると思うけど。

今回ランクインも次点も含めて娘。もつばきも入らなかったの、薄々わかってはいたけど興味の偏り方がすごいな……と感じた。*3別に嫌いなわけじゃないけどね。

来年ふなちゃんが卒業したら、誰を見ればいいんだろう……というぼんやりした個人的な不安はある。

前にやったソートの結果はこんな感じ↓

f:id:lelelettuce:20191205143244j:image

だったので、よこやんやほのぴが好きだし段原瑠々ちゃんの彼氏面オタクなのも確かにそうなんだけど……とまだ決められずにいる。正解を焦らず出していけたらいいなあ。

今年がハロプロ全体にとって良い年か悪い年かは正直わかりません。来年以降何を求めたらいいかも。ただ、来年はもっと良い年になれば良いと願っています。

*1:この曲とこの曲はまあわたしが入れなくても上位入るだろうな〜みたいなことを思っちゃうのが良くない

*2:本田剛文さん然り九十九一希然り国語が得意そうな人を好きになりがちではある

*3:リリースした曲数が少なかったのもあるけど